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2010年8月29日  新潟県・三条市

お米の消費量が、残念ながら少なくなっている中、様々な方法で消費を伸ばそう
という動きがあります。
今日ご紹介するのは、週5日間、地元のお米だけを使用して、小中学校の給食を
提供している新潟県・三条市のお話です。

「新潟県三条市」「三条市役所 食育推進室」田村直(なお)さんにお話をお伺いします。

◎ はじめに新潟県三条市に関して教えて下さい。

新潟県のほぼ中央に位置し、農地も多いが包丁や工具などの金物の工業が盛んで、
全国的にも有名です。

◎ 三条市では町をあげて、給食の主食はお米にしているそうですね。

「米飯(べいはん)給食の完全週五回」として、月曜から金曜までの給食の主食は、
すべて地元産のコシヒカリを使っています。

◎ この取り組みをはじめたきっかけを教えて下さい。

取り組みを始めたのは平成15年から。減反が進む中、お米の生産量&消費量が
伸び悩み生産者から給食でぜひ使って欲しい。
保護者からも米所三条市なんだから、給食には地元のお米を使うべきだという
意見が寄せられました。

◎ お子さんたちの反応はいかがでしょうか?

最初は小中学校合わせて22校でスタート。お米は地元のJA協力のもと、提供
されました。毎日お米だと残す量が増えてしまうかもしれない・・・という考え
があったが、実際には食べ残しは増えなかった。
おおむね好評で、当時、田村さんは給食を担当しており、そのような意見を
ダイレクトに聞きました。

◎ お米の給食になって、新たなメニューも登場したそうですね。

「たまごみそ」地元で昔から食べられている味噌で味付けをした炒り卵。
「手作りふりかけ」既製品ではなく、手作り品。
また、少量の副菜がでるようになり、品数が増え給食がにぎやかになった。
みんなは「副々菜」と呼んでいます。

◎ おしまいに、田村さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。

ご飯がおいしいと思える食事を摂ること。