2010年8月9日 いざ出陣!
金曜から日曜日にかけて八王子祭りがあった
昭和36年(1961年)「三万人の夕涼み」として、富士森市民球場で第1回市民祭として始まり今年で50回を迎えた「八王子まつり」
キリのいい今年、記念として、
8月7日(土)甲州街道に上(かみ)地区、下(しも)地区
山車19台が一堂に集結する「上下山車総覧」が行われた。
八王子の山車の歴史においても「初」となる行事
明治・大正・昭和そして平成製の作品。
また、八幡町1・2丁目の山車人形「神武天皇」が92年ぶりに山車にのせられ巡行するとのこと。のぞきにいった。
午後2時から、JR八王子駅から北に延びる並木通りに交わる甲州街道から、
追分の交差点までに交通規制がかかった。
いつもは、バスやトラックが絶え間なく往来する動脈である。
その甲州街道が「民謡流し」の舞台に。
4時から地元の「連」総勢4000人が八王子音頭はじめ地元八王子を気持ちよく踊った。
西の空が綺麗に茜に染まりかけてきた頃、ふと街道に交わる路地を見ると、
太く長い綱の後ろに、歴史ある「山車」が今か今かと合図を待っていた。
太鼓や鳴り物をいつでも響かせることができるよう、バチを握りしめ、
面をつけた演じ手は、正面に手を突き出しその時を待っていた。
緊張感が辺りに広がる。
先導者が大きな「○」を作った。
山車に乗っている野郎どもが笑顔に変わった。
甲州街道に繋がる路地から、1つまた1つ、合計19台の山車が姿を見せる
御輿の活気とは違った厳かな佇まい。笛や太鼓そして山車ごとに違うキャラクター。
伝統文化の競演。
山車が集合場所に勢揃いした時には、
空は輝きを消し、提灯の明かりに主導権を譲っていた。
町民はこの日を目指して稽古をしてきた。
長はみんなを束ねた。
お揃いの半纏をはおり、山車の後ろからゆっくり歩く70代のまとめ役。
早くも感動と安堵感から鼻が垂れている。
ぐっと来た。
屋根に乗る役も順番。太鼓や笛も疲れたら後が代わる。
困ったときは「お互い様」、喜びは「かわりばんこ」。皆平等。
祭りという「ハレ」を目標に日々の生活が潤っていく・・・。
それは自分たちだけでなく、周囲をも幸福感に染めていく。
八王子の伝統に感謝!