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2010年6月6日  豆腐かすてら

みなさんは、「豆腐かすてら」という食べ物をご存じでしょうか。
この食べ物は、秋田県では、ごく一般的に食べられているものなんだそうです。
一体、どんな食べ物なのでしょうか?
「秋田県大仙市(だいせんし)」 「有限会社 佐藤食品」の佐藤淳一(じゅんいち)さんにお話をお伺いします。


◎ はじめに大仙市に関して教えて下さい。

秋田県南部の内陸部に位置し、全国的に有名な「大曲の花火大会」が行われる町。
お米作りやじゅんさいの産地としても有名です。

◎ 「豆腐かすてら」とはどのような食べ物でしょうか?

豆腐かすてらは、豆腐を布で絞って、水を切りつぶす。そこに砂糖や卵、塩を加えて
焼き上げたもの。名前の通り、甘くてお菓子感覚で食べられます。

◎ 地元では、おなじみのもの?

昔は冠婚葬祭の時、ハレの日の食べ物として食べていました。
今でもお正月やお盆の時などによく食べます。
地元でも豆腐かすてらは、5社ほどが製造しています。
佐藤食品でも40年ほど前から販売している定番商品です。

◎ 製造するに当たって、苦労している部分はありますか?

食べた時のふっくら感(食感)を大切にしています。
店によっては、銅板で焼いているところもあるが、佐藤食品では、オーブンを使って
焼いています。すべて手作業のため、冬でも職人はオーブンの火で日焼けしてしまう程、過酷な作業です。

◎ 佐藤食品さんでは、他にもお勧めの食べ物があるそうですね。

「とうふ巻き」豆腐に卵を入れずに蒸かして作ります。
豆腐版の伊達巻きのようなものです。
豆腐かすてら&とうふ巻きともに、豆腐をつぶして使っているので、
豆腐を食べるより大豆を多く摂取できます。
少量で栄養価が高いため、少食のお年寄りにも人気です!

◎ おしまいに、佐藤さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。

会社でも心掛けているが、地元の食材を仕入れて食べる事。
これが良い食に繋がると思います。