2010年5月2日 ボカシ肥
みなさんは普段出る家庭の「生ごみ」をどのようにしているでしょうか?
最近は、家庭菜園に使えるようなディスポーザー(ごみ処理機)なども販売されています。
今日は、家庭から出る生ごみを地域全体で集め、肥料として利用している活動をご紹介いたします。
「茨城県水戸市」「JA水戸女性部」「常北支部長」の鯉渕善子(こいぶち よしこ)さんにお話をお伺いします。
◎ 常北地区では、生ごみを使った肥料を作っているそうですね。
常北支部で毎年作っているのは「ボカシ肥」と言って、生ごみに米ぬか、もみ殻、油かす、魚粉などを混ぜ、EM菌という菌を加えて発酵させたものです。
◎ この取り組みをはじめたきっかけを教えて下さい。
取り組みを始めたのは、今から15~16年前。
家庭から出る生ごみを有効活用できないか?という話があり、堆肥作りにたどり着いた。
それまでは、ただ穴を掘って捨てているだけでした。
◎ ボカシ肥は、どれくらいの量を作っているのでしょうか?
毎年6月の中旬に自分たちの生ごみを持ち寄って肥料を作っている。
常北支部には150名ほど所属しているが、肥料作りに参加するのは80名。
肥料用に使う生ごみ、米ぬかなどの材料は、数百kgです。
◎ 肥料ができるまでにかかる期間は、どれくらいでしょうか?
材料を混ぜ合わせて、密封容器に1週間ぐらい置いておくと発酵が始まる。
発酵後は風通しの良い日陰で乾燥させ、1か月ほどで完成。
私の地区では、一人12~13kg持ち帰ります。
◎ この肥料を作った野菜が地元の小学校の給食でも使われているそうですね?
平成17年から地元の学校給食への食材を提供している。
7月頃から使い始めるため、主に夏~秋にかけて、トマト、なす、にんにくなどを使ってもらっています。
◎ おしまいに、鯉渕さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
家では、主にニラとお米を栽培。自分たちの食べるものは、自分たちの手で!
がモットーです。