« 2010年3月23日 あとは○○を待つだけ | メイン | 2010年3月28日  魚介のトマト鍋 »

diary

2010年3月29日 思い出は消えず

気温5度の3月最後の日曜日、最後の厚生年金会館に足を運んだ。
今月いっぱいで、50年近い歴史に幕を降ろすこのホールにはいくつもの思い出がある。
コンサートを見に行ったのは数知れず。
出演をしたことも何度かあった。
その中でも、これまでのアナウンサー人生の中で、最もプレッシャーがかかった仕事が、厚生年金会館のイベントだった。

写真
思い出は消えず

文化放送が新宿区四ッ谷にあった頃、新宿音楽祭というイベントを主催していた。その年の新人歌手ナンバーワンを決める大会。
あれは入社何年目だったろうか。
二部構成になっている、第二部の司会をすることになった。
憧れのステージではあった。
しかし、2000人を超える観客。
ほぼ暗記しなくてはならない進行。
ゲストがビッグスター、八代亜紀さん。
どれをとっても、緊張要素には申し分なかった。
カンニングペーパーを作り、何度も練習した。
前の日は、あまりのプレッシャーで、寝付こうと酒を飲み過ぎ、体調不良。
それでも時は迫り、心臓の鼓動が音と振動でわかる始末。
緊張を超えて、頭が真っ白。
無事にやり終えた脇の下はびっしょり!
脇腹近くまで濡らしており、自分でも驚いた。
しかし、その汗をみて、何だかほっとした。
改めてやりとげたことを実感したのだ。
あの時の緊張を超えるものは、もうないだろう。
あれから経験も積んでいるし、太くもなった。
厚生年金会館が私を一回り大きくしてくれた。
それは紛れもない事実。
さだまさしさんのコンサートを観た帰り、柱に触って感謝の気持ちを念じてきた。
ありがとう、そして、さらにがんばります!と。

写真
年々ともに

写真
賑わい