2010年1月10日 修学旅行で農村体験
みなさんは、修学旅行と聞くと、どのような場所を
思い浮かべるでしょうか?
京都や奈良、北海道、九州・・・?
最近は修学旅行も多様化していますが、そんな中、
修学旅行で農業体験を行っている中学校があるんだそうです。
今日は東京都・北区 私立聖学院中学校の大野泰邦先生にお話をお伺いします。
◎はじめに聖学院中学校に関して教えて下さい。
全校生徒604名(各学年5クラス)の私立の中学校。
クラブ活動では、特にゴルフや卓球に力を入れている。
また、鉄道研究部など珍しいクラブもあります。
◎聖学院中学校では、修学旅行で農村体験をするそうですね?
この取り組みは、すでに25年目を迎える。
毎年3年生の生徒たちが、5月下旬に3泊4日の日程で
新潟県の糸魚川市を訪れ農業体験をします。
◎宿泊する場所も、ホテルや旅館ではないそうですが・・・
実際に農家に宿泊する。
JAひすい協力のもと、各農家3~4名ほど宿泊。
市内60農家近くの方の協力を得ています。
◎この取り組みを始めたきっかけを教えて下さい。
25年ほど前は、今のように「食育」という考えがほとんどなかった。
当時の担当教師が、普段自分たちが口にしている食べ物は
どのように作っているのか?
自分の目で確かめてみる必要があるのでは!?
と考え、はじまった。以来、この取り組みは好評で続いています。
◎生徒のみなさんの反応はいかがでしょうか?
はじまった当初は、なんで修学旅行なのに農家に泊まりに行くんだ!
という反発の声もあったが、今は学校の名物として、みんな楽しみにしています。
◎現地ではどのようなことをするのでしょうか?
生徒全員で田植え。最初は、泥が気持ち悪い・・・などと言うが最後は、
みんな泥だらけになりながら、苗を植えます。
その他、森林組合の方の協力もあり、植林を行っています。
時間はかかるが、聖学院の森が完成する見込みです。
◎お米は食べることができるのですか?
秋になると各生徒の自宅に10kgのコシヒカリが宅配便で届けられます。
さらに、保護者の希望者を募って、子どもたちが植えたお米を稲刈りに出かけています。