2009年11月8日 秩父の養蚕
かつては大変、盛んだった養蚕業。カイコ、繭の飼育。
最近は、作り手が減っているとも聞きますが、そんななか、
埼玉県・秩父市では、昔ながらの手法で繭を育てようと
町を上げての取り組みをはじめています。
埼玉県秩父市 JAちちぶ養蚕部会、宮崎豊二さんにお話をお伺いします。
秩父といえば、昔から養蚕が盛んな土地ですよね!
秩父は養蚕の盛んな地域であり、銘仙織物の産地でもある。
昭和30年頃の養蚕農家は6000戸もあり、
年間およそ1000トンもの繭を生産し、
農家の現金収入となっていた。
現在何人ぐらいの方が、養蚕を営んでいるのでしょうか?
23戸の農家が養蚕を営んでいる。
繭の生産量も年間10トンと最盛期の100分の1に
減少してしまった。
ほとんどが養蚕1本に絞って行っている
〈一部の農家はしいたけなども栽培〉
宮崎さんは7~8万頭の繭を飼育している。
※繭は「匹」とは数えず家畜と考えるため「頭」と数える。
JAを中心に養蚕を盛り上げようと
様々な取り組みが行われているそうですが・・・
今年は休んでいるが、「いろどり」というブランドを確立。
笹色(黄緑色)の繭を飼育していた。
毎年、今年度は、こんな製品を作ろう!と、
JAが決定している。
最近では化粧品、石鹸のほか寝具にも使われ、
用途&需要が増えている。
秩父の絹糸は、どちらに出荷されるのでしょうか?
主に京都や西陣に出荷され、高級反物に生まれ変わり
取引されている。
養蚕を営むに当たって、苦労されている部分は?
とにかく繭は暑さに弱い。
今年は比較的夏涼しかったため、元気な眉が育った。
昔は自宅で繭を飼育していたが、今は自宅近くに
飼育部屋を作りそこで飼育している。