2009年4月6日 春 賑わい
八王子でもソメイヨシノが見頃を迎えた。哀しくなるほど青空に映える。1本の細い枝から、孤高に開く花もあれば、ブドウの様に体を重ねながら幾つも幾つも開いているものもある。その孤独感や凝縮感が行き交う人を引き付ける。桜を眺める際、足は勿論だが時も止まる気がする。それは単に美しいからなのか、それとも・・・。
都心は満開、早くも花びらが宙を舞始めている。足元に目をやる。大部分が1枚づつだが、5枚の羽をつけたまま木を離れたものがある。花弁をヒラヒラ散らすのでなくポトリと。なぜだろう・・・。訳をつい先日知った。それは小鳥が蜜を吸ったあとの花だという。花を愛でるのは人、味わうのは鳥、そして育むのは自然。もっとも、人も桜の花や葉の塩漬けはいただく。今年も観桜ができた。感謝。