2009年2月15日 長野県諏訪市 株式会社マツキ 専務 松木久茂さん
株式会社マツキは、昭和14年創業の寒天製造メーカー。現在20名ほどの従業員で、寒天作りを行っている。マツキがある長野の諏訪地区では、寒天メーカーが20ほどある。
そもそも寒天はテングサやオゴノリなどの海藻類を煮て溶かし、布などを使ってろ過して、それを固めるとところてんができる。このところてんを角形に切り、自然に凍結させ天日乾燥させて作られます。
長野県ではなぜ寒天が盛んに作られているかというと、農家の農閑期となる12月中旬から2月に掛けて昔から副業として行われてきた歴史があるからです。
寒天つくりに必要なのは「寒さ」と「適度な乾燥」。寒天作りの気候が適しているため、寒天業が発展した。東北地区などは、気温は低いが雪が多いため、どうしても湿度が高くなってしまう。そのため、寒天を作ることができないのです。
松木さんのおすすめの食べ方は、ご飯と一緒に炊く事。寒天は無味無臭。一緒に炊く事で、食物繊維も一緒に摂ることができます。
2月16日は長野県寒天水産加工業協同組合が2005年に制定した記念日です。ちょうどその頃、テレビの情報番組で寒天が紹介され健康食品として注目を集めた。天然製造の寒天は、2月のこの時期に大詰めとなることなどから、2月16日が「寒天の日」に選ばれました。