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diary

2009年2月23日  250分の100

定期的になのだが、無性に旨いものが食べたくなる。それは外食ではなく、自分で食材を選び、料理をしてという条件がつく。もしかしたら、これを読んで下さっている貴方の口には普通に思えるものかもしれない。何故なら、さらにもう一つ条件が付くからだ。それは、極力安いこと。旨いものを食べる日には昼を抜く。そしてスーパーマーケットへ行く。空腹が食材選びをスピードアップさせる。40半ばまでは、肉のコーナーに直行だった。が、近ごろは鮮魚のゾーンに滞留することが専らだ。

今回もお気に入りのスーパーに行った。ここは、2リットルのお茶が79円という、地域でもかなり安いと評判の店だ。鮮魚や野菜も充実している。まず野菜コーナーから。レタスの価格をチェックする。139円。一時は100円を切ることもあったが、この所は130円台。私の中でバロメーターになっている。さて、今日は何か美味しそうなものはあるかな・・・惣菜コーナーを抜け鮮魚ゾーンへ。生食カキを焼いてみようか。いかそうめんが目に入る。これをパスタとあえてもいい。いや待て!一通り見てから決めよう・・・。

続いて視界に入ったのは、見た感じはあまりよろしくない、凍った鮪のカマ。白くなっていて、旨そうなのか、はたまたそうでもないのか・・・迷う。しかし、次の一瞬にはトングを手にし、ビニール袋に一片のカマを入れていた。150グラムはあるものが250円。そして一切れだけ、トロの、それはそれは旨そうなピンクと白の模様が見えたのだ。献立が決まると楽しさ倍増。思わず口元が緩むのがわかる。5本98円の長ネギも籠にいれレジに。家に戻り、解体してみた。焼き物だけでは芸が無い。半分肉を剥がしてねぎまにしよう!夕食に合わせて解凍し、焼きに鍋にとチャレンジ。さすがに普通の包丁では骨を断つのは厳しい。料理と言えるほど技を駆使するのではない。だが、何をどう料理するかを考えるだけで、脳がリラックスする感じ。実際、ガスコンロに向かっているときは幸福な気分だ。塩を振り、じっくり焼く。鍋は昆布出汁に日本酒を入れ、薄口醤油を加え味を整える。味見をする。いい出来だ。250円の幸せ。気分転換は案外安上がりで出来るものだ。

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250分の100


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