2008年11月4日 温泉地の風景
遅い夏休みをいただいた。今回の休みは毎日お出かけ。江ノ島は前述したとおりだが、翌日は奥多摩の温泉。秋川沿いにある、十里木(じゅうりぎ)・長岳温泉 瀬音(せおと)の湯。去年の4月にできたあきる野市営施設で、我が家からは平日なら1時間で行ける。まだ新築の建物。さっそく湯につかると、これがびっくり!ほぼ透明な湯だが、ぬるぬるしている。
この意外性が癖になり、1日あけて今度は西多摩郡日の出町にある、その名も日の出三ツ沢つるつる温泉に車を走らせた。こちらも『入ってつるつる、出てほかほか』が売りの温泉。やはりぬるぬる感がたまらなく魅力だ。平日ゆえに人がまばらな温泉に身を沈め、幸せについて考えた。外国旅行も素敵だし、豪華国内旅行もそれはそれでいいものだ。しかし、この800円で感じる幸せと何が違うのだろう。むしろ私にはこちらのほうが心の底から弛緩できる。安上がりな自分に苦笑しつつ、帰り道、造り酒屋で25日に絞ったばかりの日本酒を購入した。入湯料とあわせて2000円。酒のあては八王子の豆腐。ラー油を垂らして塩でいただく。あ~うまい!
翌日、お決まりの高尾山へ。夏の集中豪雨による土砂崩れで閉鎖になっていた6号路が先日開通。傷跡を間近に見て、599メートルの高尾も牙をむく場所なのだと気持ちを新たにした。
久しぶりに高尾山に登る。静寂の中、新鮮な空気を肺に収めつつ、自然に対峙するわが身のちっぽけさを痛感した。普段の苛立ちや悩みの小ささがあまりに低次元に思える。江ノ島で海の広さに、高尾山で山の懐の深さに、まさに自然に癒された。
そして、土曜日。この休みでさらに1つ忘れられないイベントがあった。
それは・・・次回。