2008年11月25日 黄色の世界
週末八王子から西八王子あたりを散策した。この辺りは江戸時代に宿場があり、神社仏閣も両の手では数え切れないほど存在する。日光の警備を担当していた千人同心が住んでいた所は千人町と名が残る。浅川から甲州街道に歩を進めていると、何とも素敵な名称の寺に足が止まった。その名も極楽寺。8年前荒川で極楽荘なるアパートに遭遇したことがある。そこは黄土色のモルタルで昭和を彷彿とさせる佇まいだった。今回はお寺で極楽!縁起のよいことこの上ない。きっとどこかに極楽湯もあるだろう、あったなら入ってみたいなどと思いながら門を潜った。片側2車線交通量の多い道から敷地に足を踏み入れた途端、木漏れ日に鳥の囀りの世界。時の流れが違うのだ。鐘楼に紅葉、このコントラストを暫し眺めながら、自然と歴史から私たちは何を学んでいるのだろう、ふと考えた。確かに便利な世の中にはなった。しかし精神世界は不安だらけ。本堂までの30メートルがとても長く感じた。極楽寺・・・改めて現世について考えるきっかけを与えている、そんなお寺だ。また1つ素敵な場所を見つけた。