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diary

2008年11月17日  35

11月も半ばが過ぎた。今年もあと1ヶ月半。今年を振り返るにはやや早いかもしれないが、私的な2008年ビッグイベントの中で5本の指に入る出来事に1日参加した。齢50、その年を迎えると自動的に35周年になる人生の区切りが出現する。それは中学卒業に合致するのだ。夏前、番組のメールアドレスに懐かしい名前からメッセージが。そこにはこう記されていた。

「久しぶりです。元気に活躍されていますね。この度11月1日、新宿で35年ぶりに杉並区立中瀬中学24期生同窓会を行うことになりました。忙しいでしょうが是非お越しください。」これまで同窓会経験ゼロ。中学1年時に転居し、転校はしなかったものの卒業してからは友達づきあいは無いに等しかった。小学校のことはけっこう覚えている。だが、中学時代の記憶は一部を除いてかなり怪しい。友達の名前も数えるくらいしか出てこない。懐かしさと恐怖感が混じり合った気分。はたして話に加われるのか。まして7クラスが一同に集まる。自分が何組にいたか自信がなく、担任の名前も不安な恩知らず。すでに内向的なあの頃の私に戻っていた。メールの仕舞には、「出来ましたら司会を!」とも。思えば35年前、私がアナウンサーになるなんて誰が想像しただろう。引っ込み思案で目立たず自分でも人前に立って話す仕事につくなどと微塵も考えていなかった。

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35

当日になった。不安を消せぬまま会場に着いた。50前後とおぼしき男女が70人。ありゃー、やっぱりわからない・・・。頼りは名札のみ。小学校から一緒だった友人はわかる。が、その他は目が合っただけでは「おー!久しぶり!」とは言い難いのが真実だった。ところが会が始まり歓談タイムから状況は一変した。35年の月日が氷解してきたのだ。名前と容姿を一致させるポイントは目元と笑い方。姿は縦横色々に変化している。しかし、目の形はあの頃を残していた。そして笑い声。がはは!いひひ!うへへ!その特徴は変わらない。卒業アルバムもあの日に帰る貴重な参考書だった。

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目元と笑い方

あっという間の2時間半。社長もいれば自由業、怪しい仕事の友も。女性も素敵に年を重ねている。昔話は1度開くと中々閉じない。2次会には9割参加、3次会をしめたのが午前1時すぎ。仲間が幸せそうに居眠りをしはじめたからだという。きっと楽しい夢を見たことだろう。人は過去に縛られては生きていけない。しかしたまには昔の話をするのも悪くない。帰りの電車、この35年頑張ってきた自分を振り返ることができた。そしてこのきっかけをプレゼントしてくれた仲間に改めて感謝した。次はいつだろう・・・

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名残惜し