2008年6月23日 スモールワールド
晴好雨奇という四字熟語がある。山水の景色、晴れていれば勿論だが雨は雨で趣がある、という意味だ。梅雨も本番、連日の傘差しに岩手・宮城内陸地震被災地を心配しつつ、庭作業が出来ない自分がいる。ふと一週間前に近くのお茶屋が開いていたワゴンセールで衝動買いした皿を思い出した。幅15センチ長さ50センチの茶褐色。その渋い色合いと妙に長い形状。さらに700円という安さに思わず手を出した。当初は刺身を何点か盛ろうかと考えていた。それはそれで悪くないが、何か斬新な感じには遠い。ここは何か統一性を持たせ、かつ簡単な料理は出来ないものか・・・。浮かんだのがこちらの写真だ。材料は違えどタレは同じ。ニラダレだ。韮の刻みに出汁醤油、そしてオリーブオイルを調合した。茄子焼き、はんぺん焼きにはそのまま。レンコンとタコの炒めものにはタレをかけ回し、水分を少し飛ばす感じで味を馴染ませる。皿とタレの色が溶け込み、味も見た目も満足。晴耕雨読もいいけれど、出来るところで動く、これもいいものだ。