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2008年3月2日 長野県伊那市 JA上伊那 花き担当 谷口昭一さん

長野県伊那市は、長野県の南部に位置し、南アルプスと中央アルプスの二つの山脈に囲まれ、町の中を天竜川と三峰川が流れる自然豊かな町。いちごやりんご、お米などが特産品。
アルストロメリアとは、和名は「百合水仙」と言って親しまれている花。生け花やディスプレイ用に使用されることが多い。色はピンク、黄色、オレンジ色などがあり、花ビラの一部にスジ状の斑点模様がついている。
上伊那の地域では、昭和50年代前半に種をオランダから輸入し作り始めた。お米作りから転作した人が多く、高温多湿の気象条件では栽培できないため、冷涼な長野県伊那地方の気候には最適でその後も栽培する農家が増えた。現在は90名の農家が作っている。
全国シェアは45%と日本一を誇っている。
このアルストロメリアは、かつて生産コストが高く「借金花」と呼ばれていた花。JA上伊那では、生産者と一体となって、設備の導入や厳しい温度管理、生産調整などを実施。
バブル期には、プレゼント用やディスプレイ用お花のお稽古用として重宝されていた。そのため、今まではどちらかと言うと業者向けに出荷していた。そこで、最近は個人の方にも知ってもらおうと、力を入れている。