2007年12月30日 東京都江戸川区・川手農園 代表・川手進さん
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
1月7日は、「春の七草」の日ですね!
それらをお粥にして食べるのは中国から伝わった風習なんだそうです。
お正月料理で疲れた胃を休め、1年を元気に過ごせると言う意味があり、縁起ものの一つです。
その春の七草を出荷していらっしゃいます東京都・江戸川区「川手農園」の川手進さんにお話をお伺いします。
川出さんのところでは、七種類の野菜をかごに植えつけている。このかごを、毎年2500~3000セット出荷。今年のできは残暑が厳しかったが、七草への影響は特にない。例年通り、できのいい七草が出荷できました。
七草を作り始めたきっかけは、元々、川手さんは園芸農家、花の栽培を主にやっている。七草を作り始めたのは、今から15年ほど前。友人の農家に、春の七草に特産品である小松菜を入れて出荷しようという話があった。
今のように「寄せ植え」で出荷するようになったのは、いつ頃からでしょうか?
当初は、パック詰めで販売していたが、パック詰めをすると作業を年末年始に行わなければいけないため、とても手間が掛かった。そこで、本業の園芸で培った技術を生かし、寄せ植えを考案した。寄せ植えの中には江戸文字を使用した木の札が入っている。使用するスズシロは「亀戸大根」、スズナは「金町小カブ」など江戸の在来品種を使用している。
作業に取り掛かるのは、だいたい9月頃から種まきを始める。12月上旬頃に一つのかごに7種類の野菜&草を植え直す。
苦労されている部分は、出荷する際、見た目を考え同じ大きさの野菜を揃えなければいけない。ゴギョウは、人工的に種をまいても生えてこない。自然に生えているものを畑などから探してくる。