2007年12月3日 感動
2007年も師走に入った。何かと落ち着かないラスト1ヶ月。
しかし私にとっては11月の週末の方が忙しく、今年もご多分に漏れずバタバタしていた。
12月に入って初めの日曜、久しぶりに息子からお願いがあった。
「あのさ・・逆上がりが出来ないんだけれど・・・」私の風貌は『腹話術の人形』に似ており、運動神経が良いと思われた験しがない。さらに声だけ聴くと『肥満』にすら思われる。でもそんなの関係ね~!小さい頃は足も速くスポーツ万能。鉄棒も難なくこなしていた。「よし、わかった」近所の公園に行った。
紅葉が綺麗でしばし感動、そして指導に入った。先ずは息子のチャレンジを見届け、今度は自分がやってみる。何とか出来た。息子は小6だが、たまたま遊びに来ていた小3の女の子が、「お兄ちゃん逆上がり?私やってみるね!」得意そうに何度も披露する。決して皮肉や意地悪で実行していないことは息子にもわかっている。しかし彼女の行動は「そんなにクルクル回らんでもよかろう・・・マッスルミュージカルにでも行ってくれ・・・」的に感じた。
どん引きしている息子の気持ちを察して、先ずは部分的にアドバイス。「いいか!ポイントは4つだ。先ずは、足を片方思い切り蹴り上げるんだ。サッカーのオーバーヘッドキックの要領だ。自分の後頭部を蹴るイメージだ。次、お腹を鉄棒につける感じだ。腹が鉄棒から離れちゃ駄目だぞ。鉄棒を中心にして回るのだからな!次は、肘を曲げて。腕を伸ばすと鉄棒から体が離れちゃうから。最後に、つま先はいつも回る方向だぞ。」理論的にはこれで良いはず。しかし現実は・・・腰が落ち、どうしても手が伸びてしまう。本人も必死にやっているのだが、結果がついてこない。途中足を持ったり、腰を上げたり補助したが、「一人で出来た~!」にはいたらなかった。
この時期4時に流れる「夕焼け小焼け」を聴きながら、再チャレンジを二人で誓った。息子の表情は不思議と充実している。親の私も来週の日曜が何故か待ち遠しい、そんな気持ちである。