2007年12月23日 栃木県・矢板市「森戸酒造」 森戸康雄さん
栃木県矢板市は、栃木県・高原山の南麓に広がる緑豊かな都市。街中にも多くの川が流れ、きれいな水に恵まれている。
森戸酒造は、創業は明治7年、森戸さんで、5代目。自然豊かな土地柄を生かし、使用するお米は市内の農家と栽培契約をした酒米「五百万石」と「日本晴」。水は、高原山系の伏流水とされる井戸水を使っている。
2007年の6月、全国で初めてリンゴの花酵母を使った純米酒「純米酒・りんご」を開発、販売し始めた。純米酒はほんのりとした甘口で、奥深いリンゴの味と香りが楽しめる。
りんごを使おうと思ったきっかけは、東京農業大学出身で、卒業生を中心に、「花酵母研究会」を結成。花酵母を使用した清酒の開発に取り組んできた。森戸さんは矢板市の特産品であるりんごを作ろうと思い、「純米酒・りんご」の開発に取り掛かった。
花酵母とは、通常のお酒は、清酒もろみから分離された菌株やその菌株に人の手を加え、清酒酵母を作っている。花酵母研究会では、その酵母に目をつけ、花から香味豊かで特徴ある菌株が分離できる事を発見した。森戸酒造の場合は、市内のリンゴ農家から譲り受けた5000輪のリンゴの花を使用。その内の1輪だけから醸造に適した酵母採取に成功!
第一回の仕込み分は、既に完売してしまい、次を昨年12月中旬から仕込み始めた。今年2月には栃木県内の酒屋やスーパーで購入可能。また森戸酒造のHPにも情報を載せます。