2007年9月25日 天国の花
連休中に自民党総裁が決まった。福田さんが圧勝!と言われていたが、蓋を開けてみれば6対4という大人の勝ち方。麻生さんの傷も極力小さくしておこうとの配慮に感じてならない。ここまで政権与党は疑心暗鬼に晒されているのだ。何だかこの国はあるべき方向からコースアウトしているのはほぼ明らかだ。一日も早く私たち一人一人が政治にプレッシャーをかけないと、子供達へのバトンタッチが不安だ。
暑さ寒さも彼岸まで・・・今年は土曜までは「夏」。日曜に漸く曇天のもと、涼しさがやってきた。その暑さをよそに、毎年必ずこの時に姿を見せるものがある。残暑厳しい浅川の川原にも蝉の声を聴きながらしっかり存在していた。その佇まいは、「暑い寒いは関係ない。時は待たないのですよ」と私たちを諭しているかのようだ。
大地から天空へ向かって一直線に伸び、その上には真っ赤な曲線美を見せつける。ある時は艶やかに、ある時は毒々しくも見える「彼岸花」。
小さい頃「家に持って帰ると火事になる」と言われた。どうやら彼岸花にはリコリンという毒があって、口に入れると、最悪死に至ることがある。昔は墓地にはその毒を利用して、小動物から亡骸を守るため(土葬)、人為的に植えられたとも聞く。
一方、欧米ではその美しさから園芸植物なのだと言う。彼岸花の花言葉は「悲しい思いで」。この時期に替わった新総裁が私たちの暮らしを、その名の通り「悲しみ・苦しさ」から「福」へと立ちなおらせてくれることを願ってやまない。