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diary

2007年10月1日 大地の恵み

文化放送で私が携わっている「ラジオパンチ」(月曜~金曜11:30~13:00)の企画で稲刈りを行った。リスナー約50人と茨城県坂東市のソメノグリーンファームにバスで向かい実施。迎えてくれたのは染野実社長始めスタッフ。

小雨が降る朝10時に浜松町を出発し、バスの中は楽しいおしゃべりタイム。
浜美枝さんの話題も休憩時に何人からも出た。そして昼には到着。待っていたのは新米コシヒカリのおむすびと豚汁、それに社長のご家族の笑顔だった。
お米の乾燥機が立ち並ぶスペースでの昼食。雨が心配されたため、屋根付きのスペースを用意してくれていた。座布団にずらっと並ぶテーブル。何だか故郷に戻ってきた、そんな雰囲気でご飯のおいしいこと!漬け物は勿論、何から何まで手作りなのが私たちの心もお腹もいっぱいにしてくれた。幸いにも雨は上がり、昼食場所から徒歩で移動すること5分、稲刈り場に着いた。

辺り一面稲穂が重そうに頭を垂れている。現在は機械化が常識となり、鎌での収穫はしない。そこをを敢えてやらせてくれるのだ。新品の鎌が渡された。お手本をみながら始めはへっぴり腰だった私たちも、あっという間にリズムを覚え刈り取っていく。もしかしたら体の中にはDNAとして農作業経験が残っているのかもしれない。妙に動作が懐かしいのだ。
「ザクッザクッ・・」鎌で稲を刈る音が大地の恵みを命の糧として切り離す神聖な音に聞こえた。小学生から70までの老若男女、表情は皆輝いている。そして真剣。

あっという間に時間となり、コンバインにかける。黄金の粒が穂から離れていく。参加者の額には労働の結晶が光る。それを拭う仕草が何とも人間らしく生き生きしている。名残惜しさを胸にしまってソメノグリーンファームを後にするバスの窓の外には、千切れんばかりに手を振る染野社長ご夫妻やスタッフの優しい笑顔があった。

参加した中に5人のちびっ子がいた。男の子が呟いた「おじちゃん、今日来てよかったよ!僕、もうご飯残さない!ご飯いっぱい食べる!ありがとうございました!」子供に言った。「君のお父さんとお母さんに、おじちゃんはありがとうって言うね!こうやって君と会えて、君がお米のことをよくわかってくれたのだもの。また会おうね!」握手をした小さな手には、明日への力が漲っていた。またやりましょう!

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大地の恵み

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一所懸命