2007年10月15日 緊張と弛緩の狭間
あなたの趣味は?
と聞かれると「簡単料理と漫才です」と答えるようにしている。料理の方は置いておく。漫才はというと、今は亡き内海好江師匠と番組をご一緒したことがきっかけで無理矢理名前を戴き(内海文化)、ボーイズ協会の前田隣師匠にアドバイスを受けながら、文化放送の広報活動の一環として時折舞台に立たせて貰っている。相方は後輩の内海QRこと、太田英明アナウンサーである。
何かと忙しい毎日を送っている私たちではあるが、時間をやりくりして稽古に励んでいる。人間、いくら忙しくても本気でやると結構出来るものである。中には穿った見方をする先輩方もいて、「だったら、漫才に費やすパワーを何で放送に・・・」と言うのだが、それを言ったら何も出来ない。出る杭は打たれるものだと涼しい顔をしながらコソコソ活動をしている。
さて、巷には漫才コンテストがいくつかあるが、その中でも我々が重要視しているのものがある。その名も漫才グランプリ、通称M1(エムワン)。年に一度、プロアマ問わず、結成10年以内のユニットが賞金1000万円を目指して競う大会だ。大会には、2600組を超える出場数。今をときめくユニットはほぼ全てが参戦している。2003年に初出場し、翌2004年には1回戦突破。この1回戦を突破できないプロもたくさんいる。さあ、次は・・・というところで、相方の仕事の都合で2年ブランク。実質活動休止した。
今年4月から相方が活動できるようになり、2007年は参戦を決意したのだ。その1回戦が先日10/13日土曜午後2時前に行われた。主要都市で何度となく行われる1回戦。40も後半のユニットは他になく、他は息子娘に近い年齢だ。色々なプレッシャーとの戦い。舞台に立った。怒濤の2分間。そこそこ会場は沸いた。漫才終了。心地よい脱力感。思ったよりうけたので期待しつつ家路へ。
結果は、夜6時過ぎホームページに掲示される。ワクワク気分で時を待った。その時が来た。携帯でホームページにアクセス。「10月13日、以下19組が2回戦進出しました。・・・・」1組ずつ追っていく。「内海」を捜していく。5組までにない。10組までにもなし。15組目も違う。
そして・・・今回は選から漏れた。3年前よりもレベルは格段に上がっているということだ。
しかし、不思議なことに落胆よりも「ようし!見ていろ!」の気持ちが強く湧き起こった。相方に結果を知らせるメールも気軽に送れた。日常とは違った刺激、そして笑う喜びと笑わせる苦しみを知ってしまった以上、納得がいくまで精進していきたい。
どこかに出る際にはお知らせをするのでこうご期待!