10月18日 弘兼憲史 放送後記
◆“親家片”(おやかた)~ゲスト:古戸郷子さんの回◆
親の家を片付けるということは
これからすべての人が直面する
大きな仕事の一つですよね。
私の場合、父はもう亡くなったんですが
父の荷物は母親に任せっきりなので
何も片付いていません。
母親が今92~3で、
これから何年か先、
10年くらい先かもしれませんが
亡くなった時にどうするかというのは、
母親がすでに自分で
“私のものはこうしてほしい”と
指示しています。
私もそのメモを持っております。
それから“お墓はこうしろ”とか
“お寺にはこれくらいのお金を出すように”と
全部、事細かに指示していただいているので
ちょっと楽になっています。
でも僕は、わりと一気に捨てちゃう方ですね。
両親が亡くなったら一気に捨てられますけど、
父親のモノはさすがに
母親の許しを得なければいけません。
この間「父親の服、捨てたらどう?」と聞いたら
「まだとっておきたい」と言っていましたので、
尊重しております。
きょうの番組は非常に勉強になりました。
日頃あまり話さない親との
コミュニケーションの場でもあるわけですから
「これはあの時のモノだね」と
思い出に浸る時間も
少しはとってみたらどうかな、
という気がいたしました。