8月16日 弘兼憲史 放送後記
◆ゲスト:大橋純子さんの回◆
大橋純子さんは大好きな歌手のおひとりで、
特に『たそがれマイ・ラブ』『シルエット・ロマンス』が大好きだったんですけど、
大橋さんはそれを封印したい――
という時期があったんですね。
歌手の方、とくに歌の上手い方は
あまりにもヒットした歌謡曲のような歌を
自分の中では“違う”と疑問を抱いて、
歌いたくなくなる――と、
いろいろなところで聞きます。
やはり大橋さんもそういう考えをお持ちだった――。
でも、名曲は名曲だし、
ヒットする曲、愛される曲というのは
こういうもの――と、ある時期に気づかれて
それからはライブで歌っていると聞いて、
やっぱり「そうだな」と思いました。
私も『課長 島耕作』を描いていて一時
“こんなサラリーマンものばかり、いやだ”
と、やめたのが結局
今はライフワークになっています。
そこが共通するところで
とても共感しました。