7月6日 富士山特集 ~ ゲスト:田部井淳子さん
◆テーマ
『世界遺産登録
“富士山の魅力”
―― 田部井淳子さん 』
この日は 祝 世界文化遺産登録!
富士山特集をお送りしました。
▲放送当日朝の富士山五合目
ゲストは、女性として世界で初めて
世界最高峰エベレストをはじめ
七大陸最高峰への登頂に成功した
世界的な登山家・田部井淳子さん。
▲スケッチブックの言葉について詳しくは こちら
(画像をクリックすると拡大します)
放送では、スタジオでの田部井淳子さんに
富士登山の楽しみ方をご紹介いただいたほか、
文化放送、YBSラジオ山梨放送から
2チーム派遣した中継班が、それぞれ富士山五合目、
富士吉田市の富士山世界遺産構成資産からの
中継リポートをお送りしました。
■安全で楽しい富士登山
3776メートル――富士山を安全に楽しく登る方法を
田部井淳子さんに伺いました。
◆高山病を防ぐ!
●5合目(標高2305m)で体を慣らす
高山病の症状は一般的に2500m前後から表れます。
車で5合目入りし、すぐ登ることは避け
5合目到着後、1~2時間以上“高さ”に慣らしましょう。
お昼までに5合目到着/お昼過ぎに8合目を目指す
スケジュールだと、混雑も少ないためオススメ。
田部井 「(5合目で)ウロウロするのが大事なんです。
すぐ歩き出さない、ということ。
十分、水分を取ることも大事」
◆高山病になったら・・・
●ザックを下ろし、手を伸ばして深呼吸!
ザックを背負うと胸が狭くなり酸素が入りにくいので
ザックをおろして深呼吸を。
大きく息を吐きながら登ると、
その後、肺に酸素が入ります。
●耳をマッサージ!
耳の軟骨を、多少痛みを感じる程度にマッサージすると
緊張がほぐれます。
田部井 「耳の下にリンパがあって痛いですけど、
グーッと押しながら後ろの首筋に流すと
肩の凝り、頭痛、目の疲れが治ってきます」
(画像をクリックすると拡大します)
●靴を脱いで、足指をほぐす
●リンパの集まる鼠蹊部を
コブシ(親指の節)で軽く叩く
田部井 「200回叩くと、だんだん下半身が
温まってきて血流がよくなるんです」
◆登山のペース
富士登山はゆっくりと。
息が上がるようではいけません。
同行者と会話が楽しめるペースがいいでしょう。
田部井 「しゃべると酸素が入ってくるんです。
『いい眺めだね』と言いながら行った方が
いいかもしれません」
◆富士山の眺めを楽しむ ~ 一泊の奨め
富士山頂で日の出を見るために
夜通し歩いて山頂を目指す「弾丸登山」は危険。
8合目に到着したら山小屋で一泊しましょう。
翌日は混む時間をさけて出発。
頂上は混雑することが多いため、
9合目でゆっくりご来光を眺めるのがオススメ。
田部井 「富士山は独立峰ですので、ご来光は
8合目・9合目・頂上で見ても同じです!」
◆あると便利!
●ストック2本・・・下りで膝への負担を減らしてくれます。
折りたたみ式のストックがあります。
●自分に合った靴・・・登山靴は、足首を保護するものを。
自分の足に合ったものを選びましょう。
●100円玉・・・山小屋や頂上のトイレは有料です。
トイレチップは一回200円。100円玉は多めに用意を。
■田部井淳子さんの最新情報
■監修を担当『富士山の単語帳』
(世界文化社/1,800円+税/発売中)
田部井淳子さんの活動について詳しくは
田部井淳子オフィシャルサイトをご覧ください。
■富士山世界遺産構成資産 御師の家
YBSラジオのスコーパーキャスター
チャームポイントは“美貌”と“脂肪”――
加藤明子さんが中継リポートで登場♪
世界文化遺産に登録が決まった富士山には
山梨、静岡両県合わせて25件の構成資産があります。
その中で、富士山信仰の重要な拠点として
世界遺産の構成資産にも指定されたのが
重要文化財・
さらにその中から
「旧
お話を伺ったのはガイドの外川和美さんです。
御師(おし)とは
富士山に信仰のために登る人
=道者(どうじゃ)富士講のために、
自宅を宿泊所として提供し、
富士信仰を広める役割を果たした人々。
外川 「神様と振興する方との仲立ちをする人が
『御師」です」
江戸時代の最盛期には、100軒ほどの御師が
富士吉田市の上吉田に居住。
その1軒で、一般公開しているのが「旧外川家住宅」です。
(富士吉田市歴史民族博物館 付属館)
◆広さ:敷地面積は約2000平方m
敷地内には主屋(母屋)と裏座敷、
中門、 水路などがあり、
主屋に家族が暮らし、裏座敷に富士講の人々が宿泊。
主屋と裏座敷二棟に使われている畳は99枚。
◆ヤーナ川:
御師の家敷地内には富士講の人々が禊をする
「ヤーナ川」が流れています。
外川 「富士講の皆さんは、こちらに入って
身を清めてから御師の家に入ったんです」
加藤 「幅1m落差50cmくらいの滝があって
手前には しめ縄が張ってあって、
非常に清らかな雰囲気です。
心まで癒されそうな感じですね♪」
■住所:山梨県富士吉田市上吉田3-14-8
■最寄駅:富士急行線 富士吉田駅(徒歩5分)
■入館料:大人100円/小中学生50円
■開館時間:9:30分~17:00
■開館時間:(入館は16:30まで)
お問い合わせ:0555-22-1101
※加藤明子さんは
「ドコモ団塊倶楽部」のスマートフォン版サイト用コンテンツ
「ちょっと足をのばして」のコラムを
山梨放送のスコーパーキャスター、角田郁帆さん、横川紘子さんとともに担当。
山梨の地域に密着した情報をお伝えしています。
「ちょっと足をのばして」はBSN新潟放送、SBC信越放送、YBS山梨放送の
パーソナリティー・キャスターが地域に密着した情報を
コラムでお届けするスマホ版サイト用コンテンツです。
(月初めの回のみ、各局担当コラムはお休み)
スマホから「団塊倶楽部」のHPにアクセスしてください。
■富士登山ビギナーにお薦めルート
川瀬良子さんが富士山五合目から
中継リポートをお届けしました。
川瀬さんは
富士山吉田口登山道のすぐ近くにある
山小屋「佐藤小屋」(標高2230m)から登場。
▲画像をクリックすると拡大します
川瀬 「天気が曇っていまして
五合目から富士山を見上げても
七合目あたりまでしか見えない状況です」
『吉田ルート』は、登山未経験の人や
初めて富士山に挑戦する人にオススメのルート。
「佐藤小屋」から山頂は6時間以上、
下山は3時間以上かかります(目安)。
放送では、7時30分頃に下山してきた方のインタビューを
お聞きいただきました。
◆世界遺産登録当日から お土産コーナー展開
富士山五合目観光協会・小佐野昇一さんに
お話を伺いました。
小佐野 「売れ筋は『世界遺産』と入っているもので
富士山焼き、額に入った記念メダル、
ゴルフマーカーなどです」
▲スタジオに用意したお土産・・・「富士山 空気の缶詰」を開けて
◆最近の登山では携帯電話が必需品
富士山の登山道でもドコモの携帯電話は繋がります。
雑誌「山と渓谷」」7月号に掲載された記事では
百名山の山小屋における携帯電話の電波状況は
ドコモが一番――という調査結果が紹介されました。
また、富士山五合目は、高速通信で大容量の
データのやり取りができるドコモのLTEエリア。
さらに7月中旬には
富士山頂でもLTEの高速通信が使えるようになります。
この日は、川瀬良子さんが富士山五合目から
スマートフォンで撮影した写真を
メールでスタジオに送ってくれました。
▲この日は強い風が吹いた富士山五合目から
(画像をクリックすると別画像を表示します)
■富士山八合目のライブカメラ
11時台にご紹介した
富士山八合目のライブカメラは
八合目五勺にある山小屋「御来光館」(標高3,450m)に
設置されているものです。
弘兼 「もう、かなりの登山客の方々が・・・」
唐橋 「行きかってますね~」
「御来光館」のウェブサイトはこちら
■お送りした曲目
◆中央フリーウェイ / 荒井由実
◆この広い野原いっぱい / 森山良子
◆コンドルは飛んで行く / サイモンとガーファンクル
◆旅人よ / 加山雄三
◆風 / はしだのりひことシューベルツ
◆富士山 / 新井満
◆FUNK FUJIYAMA / 米米CLUB
◇田部井淳子さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら