6月22日 林 英哲さんの名言
■林 英哲さんの好きな言葉
『一歩踏み出せ』
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僕は小心者といいますか、
太鼓の演奏業になる時も
本当にこういう仕事を続けていっていいのかどうか
迷うことが多かったんで、
でも結局、迷ってるるといつまでたっても迷うんで
とにかく四の五の言う前に『一歩踏み出せ』。
僕のような性格の人間は、
誰かが手を出して助けてくれる。
できるかどうか迷ってるんだったら
とりあえず動いてみれば・・・
要するに“犬も歩けば棒に当たる”
ということなんですけど
「誰かがいいようにしてくれるはずだ」と――。
弘兼 「僕もわりとそういう考えです」
人生、それは大事なことで、
(たとえば)「電話をかけようかどうしようか・・・」
迷ったりするでしょ、
大事な電話をしなければいけない時。
でも、かけちゃえば、意外とスッといく。
だから、僕自身に自分で言い聞かせるために
『一歩踏み出せ、一歩踏み出せ』って――。
■太鼓演奏家への道作りを
世界中で愛好家が増えているという「和太鼓」――。
しかし、太鼓の演奏家になるための環境が
整っているかといえば、はたしてどうでしょうか。
日本できちんとした(太鼓の)演奏家になるための
訓練ができる教育現場がないんです。
大学で部分的に教えているようなところもあって、
僕も教えてはいるんですが、
日本の太鼓がせっかく世界に広がったんで、
こういう“表現”を目指す若い人たちが
海外からも来るようになれば
「育成」をする教育システムを
作った方がいいなと思って・・・。
ただ僕は、自分が現役でいる時は
なかなかそこまでのことができないんで。
韓国や中国は、
国がかなり自国の文化に力を入れているんですが、
日本の場合はまだ、
東京藝術大学に邦楽科があるくらいで、
日本文化に関して特に(若い人材を育成する)ということが
あまり進んでないですよね。
ただ、僕が(太鼓を)始めて40年ということは、
それ以前には、
舞台の上で演奏する太鼓のシステムがなかったので、
大学の中に科目として取り上げるには、
「学術的な裏付けが足りない」と言われれば、
たしかにそうなんですけどね。
弘兼 「絶対やるべきですよね、新ジャンルで」