5月25日 山川静夫さんの名言
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「けいこしょうこん」といいます。
「稽古」とは“古いことをよく考える”という言葉です。
「照今」とは“今に照らす”――。
古いことをよく考えて、
弘兼 「『温故知新』と似てますね」
よく似てますね。
これは『古事記』の序文に出てくるんです。
『古事記』が“稽古照今”って書いたことが
面白いですね。
弘兼 「古事記より古いものってなんだったんでしょう(笑)」
新しいものは便利なんです。
だけど古いものにも、
とってもいいものがあるんです。
特に歌舞伎の世界なんかでも
“いいもの”を江戸時代に発見する――
そういうところに役立つんですね。
僕は“江戸時代の正倉院”と言うんです。
「歌舞伎」を観ると、そういうことがわかるわけです。
それを今に照らす。
いいものはいいけれども、
悪いものは悪い――として今に照らす。
それを「稽古照今」といって、
いいものはちゃんと生かす。
でも古いことも“いい”――ということを伺える、と。