5月11日 ゲスト:桂 米丸師匠
◆テーマ
『新作一筋
米寿を迎えた落語界の最長老
―― 桂 米丸師匠 』
ゲストは落語家として現役最高齢、
先月米寿をお迎えになられた桂 米丸師匠。
▲スケッチブックの言葉について詳しくはこちら
(画像をクリックすると拡大します)
■時代ととも歩む“新作落語”
新作一筋で落語の世界を歩まれている
桂 米丸師匠がラジオのスタジオで
弘兼憲史 さん、唐橋ユミさん、(スタッフ二人)の前で
『夢ビデオ』をご披露くださいました。
ビデオテープの早送り――
5倍速と10倍速との速度の違いを
“音”で演じ分ける米丸師匠にスタジオは大ウケ!
弘兼 「こんな場所でやっていただくのは
難しいでしょう」
寝ている時に見る“夢”を録画できたら・・・とは
誰もが一度は思い描いた夢でしょう。
夢を録画する“夢ビデオ”は実現していませんが
ハイテク機器や、最先端技術、流行、新たな習慣などが
取り入れられるのは新作落語ならでは。
「今の時代にあっているから“共鳴度”が深い」
と語る米丸師匠――。
米丸 「ウケた時の喜びは、
新作をやってるものにしかわからない」
■ウケなかったら、一度きりで“お蔵入り”
これまで創作された新作落語は
150~200に上るそうです。
その中には、予想に反してウケなかっった演目――
せっかく覚えた新作も(原稿用紙にして15枚分とも)
捨ててしまったものも含まれています。
米丸 「いっぺんやって、やらなくなったもの(もある)
そこが新作の苦労なんです。宿命というか・・・。
一回やって捨てちゃう時は
『もったいない』と思いますよ」
「宿命」と表現された
“新作を創作し続けることの苦労”には
ウケないことへの“恐怖心”が絶えず存在します。
米丸 「ダメだったら捨てる。また作る。
恐怖におののいた時代がありました。
ウケたとき、悩みが消えちゃう。
また悩むんです。繰り返しですね」
物語を創作する漫画家――弘兼さんも
読者の反応が悪いときには落ち込み、
また、自分では満足していない出来の時に
大きな反響を呼ぶケースもある――と
創作すること(し続けること)の難しさを説明。
弘兼 「『今回調子悪い』と思ったら、ものすごくウケる。
自分じゃわからないところがありますね」
米丸 「(漫画家の先生も)同じなんですね」
創作のヒントを得るには
「(外に)出て歩かなきゃダメですね」
アイディアが“ひらめく”時・場所はさまざま。
とりわけ、人が大勢集まる場所、電車の中では
ヒントを得られるケースが多いそうです。
▲グレーのスーツにサーモンピンクのネクタイ、チーフ
米丸師匠のファッションも話題に
弘兼 「スーツの中にピンクの格子が入ってる。
この“オシャレ感”はすごいです」
唐橋 「こんなに着こなせる方、
いらっしゃらないと思います」
米丸 「普段はこんな恰好しないんですけど、
きょうは(弘兼)先生にお会いするから」
▲(右) 弘兼「僕も初めて着てきた・・・“新作ジャケット”」
米丸 「渋い!」
■ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍
先週に引き続き、
現在改修中の『姫路城』リポート第2弾!
美しい“白漆喰”の秘密に迫りました。
別名「白鷺城」(はくろじょう/しらさぎじょう)とも呼ばれる「姫路城」の
美しさの象徴――白漆喰について
姫路市立城郭研究室の上田耕三さんに伺いました。
◆水から城を守り、力を示す漆喰
漆喰は、防火・防水性能に優れ、
湿気があれば吸い、乾燥すれば吐き出す――
という特徴があります。
城にとって大敵といえる「水」から守るという点で
大きな役割を果たした漆喰――。
さらに漆喰によって際立った「姫路城」の白く立派な風貌は
“力の象徴”という側面も兼ね備えていたようです。
荻野 「こんなすごい城を建てるとは
いかに権力を持ったお殿様がいるのかが
わかるわけなんです」
弘兼 「『どうだ!』(と誇示する)ということですね」
▲今週は 先週とは異なる『ちょんまげ天国』Tシャツ
(画像をクリックすると拡大します)
■お送りした曲目
◆ルビーの指環 / 寺尾聰
(弘兼セレクション)
◆青い山脈 / 藤山一郎、奈良光枝
◆星は何でも知っている / 平尾昌晃
◆三百六十五歩のマーチ / 水前寺清子
◆Joy to the World 喜びの世界 / スリー・ドッグ・ナイト
◆白鷺の城 / 村田英雄
◆魔法の料理 ~君から君へ~ / バンプ・オブ・チキン
◆トゥナイト
(RN・ポレポレさんが初めて買ったレコード)
(映画『ウエスト・サイド物語』より)
◇桂 米丸さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら