4月6日 ゲスト:黒鉄ヒロシさん
◆テーマ
『百年後、業平は
「源氏物語」の光源氏として生まれかわる
―― 黒鉄ヒロシさん 』
「ドコモ団塊倶楽部」にゲストとして最多出演の
黒鉄ヒロシさんが久々に登場!
古典を漫画化する新シリーズ『伊勢物語』(先月発売/小学館)をもとに
『伊勢物語』、在原業平、
さらには『源氏物語』へとつながる日本文学について
黒鉄ヒロシさん&弘兼憲史さんの漫画界の巨頭――
“苦労がねえ・疲労がねえ”コンビが熱弁をふるう!
また、この日から新アシスタントとして
団塊ジュニア世代でもある唐橋ユミさんが
番組に加わりました★
弘兼憲史さんとのコンビネーションは・・・
まだまだ手探り状態といったところでしょうか?
さらに時代劇研究家・ペリー荻野さんが
レギュラー出演者として加入し
新コーナー「ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍」もスタート♪
「団塊スマートライフ」もりニューアルし
スタジオからスマートフォンアプリをご紹介。
この日は砂山圭大郎アナウンサーが
アプリのサポートを受けてスタジオで“筋トレ”を敢行!
■弘兼憲史&唐橋ユミ 新コンビの船出!
弘兼さんが自らを再婚した中年男性に置き換え
「目を見合うのが恥ずかしい」と語る
リニューアル初回の番組オープニング。
▲オープニングより / 緊張気味の二人
放送中にはツイッターで
「緊張してる?」というツイートも寄せられました。
唐橋 「そりゃ弘兼さんとお仕事する“ツ”…緊張しますね」
弘兼 「今、噛みましたね」
唐橋さんのお兄さんは
弘兼さんの作品を全て持っているそうで、
それを聞いた弘兼さんは余計に緊張。
今後、少しずつ息も合っていくのでしょうか――?
二人のコンビネーションの進化具合もお楽しみに。
▲弘兼&唐橋コンビ “呉越同舟”の船出(?)
■伊勢物語
日本古典文学の名作を
ベテラン漫画家が原典に沿ってビジュアル化する
小学館のマンガ古典文学シリーズ。
黒鉄ヒロシさんが手がけられ
先月刊行されたのが
千年の時を生き抜いた歌物語の元祖『伊勢物語』。
全125段の“歌”で綴られる『伊勢物語』は、
「小説でいうと“ミュージカル”みたいなもの」(黒鉄)。
男女の愛を中心としながら、親子愛や友情、
さらには死生観もが描かれる「大人の文学」。
在原業平の物語であるとされていますが、
在原業平とはハッキリ言明されていない点も
黒鉄ヒロシさん曰く
「“業平”とはハッキリ書かないところも茫洋として
霞の中にあるような――、
全体が“美しい”ですね」
江戸時代の画家・尾形光琳による
『
『伊勢物語』の第九段「八橋」の場面を描いた作品。
黒鉄 「五千円札の裏にも“燕子花”があるでしょ。
いまだに僕らは『伊勢物語』の
世界の中に生きている。
なかなか風流な――、日本人っていいね」
『伊勢物語』を書いたのは誰か――?
弘兼 「ひとりの作家じゃないんですね」
黒鉄 「業平ひとりの歌ではないんです。
みんなが楽しんで作っちゃった――。
西洋では“シェークスピアに手を加える”って
なかなかできない。
日本人の“タフ”と“文化的高さ”が
当時から感じられますね」
■歴史の空白を 作家のアイディアで埋める
古典や歴史上の出来事・人物の漫画化は
「作家として面白い」」(弘兼)
弘兼 「昔のことですから、誰も見たやつはいない。
“空白”の部分があったら そこが
アイディアの塊になっちゃうんですよ」
たとえば・・・
宮本武蔵は“巌流島の決闘”後、諸国を回り、
次に姿を現すまで
20年程度の“空白”があるとされます。
弘兼 「その後の武蔵がみんな書けるんですよ!」
黒鉄 「自由なイマジネーションと“着地”――。
これが快感ですよね」
弘兼 「うまく折り合いがついた結末になると
すごく嬉しいですよね」
黒鉄 「興奮して一杯飲んじゃう(笑)」
■そして『源氏物語』へ
『伊勢物語』から100年後――
世界最古の長編小説ともいわれる『源氏物語』が登場。
在原業平(と思われる男)が『源氏物語』の
光源氏のモデルになったといわれています。
黒鉄 「『源氏物語』を生んだのは『伊勢物語』なんですよ」
『源氏物語』の作者は紫式部一人ではない――?!
黒鉄ヒロシさんが持論を展開!
・54帖にわたり、膨大な仏教用語が登場するが
一代で知識を網羅するのは無理
・帖により、文章の力が違う
・男の筆であるような気配がする
・京都のお坊さんが“仏法が上である”と
朝廷(権力)に対抗するために
集団で書いたのが『源氏物語』
黒鉄 「自分たちが書いちゃイカンので
実在の人物・紫式部にかぶせたんじゃなかろうか」
弘兼 「なるほど。紫式部がいながら
“ブレーン”のような人がいて・・・」
黒鉄 「筆跡を分析して『違う』といっても
しょうがないんで
『紫式部でいいじゃん』――
で終わるのが日本文化なんです」
唐橋 「常識が覆っちゃった感じですけど(笑)」
■黒鉄ヒロシさんの最新情報
■新刊『マンガ古典文学 伊勢物語』
(小学館/1,600円+税)
(発売中/2013年3月発売)
■新刊『GOLFという病に効く薬はない』
(幻冬舎/1,500円+税)
(発売中/2013年3月発売)
■単行本『千思万考 天之巻』
(幻冬舎/1,500円+税)
(発売中/2012年4月発売)
■ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍
新コーナー『ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍』は、
ペリーさんが、時代劇に限らず
最新の流行モノをご紹介したり、実際に体験したり、
歴史上の人物のご子孫・場所を訪ねるなど
体を張って面白いものをご紹介します。
▲ペリー荻野さんが3度のゲスト出演を経てレギュラーへ
1回目のこの日は、OSK日本歌劇団の
実に73年ぶりとなる東京での本格的公演
「春のおどり ~ 桜咲く国」
(4月5日~8日/日生劇場)をご紹介!
OSK日本歌劇団は、宝塚歌劇団・松竹歌劇団(SKD)と並ぶ
三大少女歌劇のひとつ。
一時解散したものの
去年、創立90周年を迎え
その最終公演が今回の東京公演となります。
放送ではトップ3のインタビューをお届しました。
トップスターの桜花昇ぼるさんが語る
東京公演への意気込み――
桜花 「OSKらしさが出せなかったら嫌なので
気負わずに、本領を発揮できるように
頑張りたいと思います」
高世麻央さんは“解散の危機”を経験したからこそ
「今のOSKには不屈の精神がある」と語ります。
高世 「そういう経験をしたからこそ、
舞台につながるのが、すごく大きいと思いました」
桐生麻耶さんに見所を伺いました。
桐生 「民謡メドレーがありまして
『お江戸日本橋』『東京ブギウギ』を
掛け合いで歌う場面があります。
“客席降り”もしますので
楽しみにしてほしいです」
荻野 「これを観たら、心にジーンとくる
温かさと、華やかさがあるショーです」
▲ペリーさんの新コーナーではOSK日本歌劇団をご紹介
OSK名物の“傘を回すフィナーレ”は
ミニパラソルをお求めになって
客席でご参加ください。
荻野 「OSKは(観客との距離が)近いですね」
■OSK日本歌劇団 東京公演:『春のおどり ~ 桜咲く国』
■日程:4月5日~4月8日(月)
■会場:日生劇場
■ウェブサイト:OSK日本歌劇団
■リニューアル初回の放送を終えて(写真のみ)
▲生放送中
▲唐橋さん加入初回の放送を終えて・・・相合傘の二人
▲ペリーさんはコーナー名にかけて「暴れん坊将軍」のTシャツ
(画像をクリックすると拡大します)
■お送りした曲目
◆そんなヒロシに騙されて / 高田みづえ
(弘兼セレクション)
◆春がいっぱい / シャドウズ
(弘兼セレクション)
◆伊勢崎町ブルース / 青江三奈
◆悲しき雨音 / カスケーズ
◆散歩しよう / bird
◆イッツ・マイ・スタイル / キャシー・デニス
◆ステイ・ゴールド / スティービー・ワンダー
◆バイバイマイラブ / サザンオールスターズ
(RN・テラべっぴんさんが初めて買ったレコード)
◇黒鉄ヒロシさんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
過去のご出演の模様もご覧いただけます。
■2012年02月04日「映画特集」
■2012年02月04日 (イラスト)
■2011年04月16日「歴史に学ぶ――いま求められるリーダー像」
■2011年04月16日 「好きな言葉」『千思万考』
■2011年01月29日「エノケン特集」
■2011年01月29日 「エノケンさんに贈る言葉」
■2010年10月23日「森繁久彌特集」
■2010年10月23日 (イラスト)
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら