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放送レポート

3月2日 別れと旅立ちの歌対決! ゲスト:三田誠広さん

テーマ
  『 別れと旅立ちの歌対決!
 
      三田誠広 VS 弘兼憲史  

 
去年5月にスタートし番組名物企画となった
“大人の歌”選曲対決シリーズでおなじみの
作家・三田誠広さんが三度登場。
 
弘兼憲史 さんとの選曲対決
これまで1勝1敗。
第3ラウンドとなるこの日のテーマは
春3月らしく「別れと旅立ちの歌」
 
三田誠広さん、弘兼憲史さん、お二人それぞれが選ぶ
「別れと旅立ちの歌」ベスト5は――?
 
対決の判定を下すのはリスナーの皆さん。
聴く人の心を揺さぶる選曲をしたのは
三田さんか?弘兼さんか?
 
そして・・・
名曲のメロディ、歌声に酔いしれるだけじゃない!
この企画の聴きどころは、
お二人が独自の視点で歌詞を紐解くこと。
 
 歌の情景を浮き彫りにすることで
 より深い感動に包まれる・・・こともあれば
 歌の意外な世界観に触れ、見方が変わることも。
 
曲を愛するがゆえの
歌詞へのツッコミも続出し、
歌の切なさにするはずが、
なぜか爆笑へ――!?
 
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(画像をクリックすると拡大します)
(弘兼さんのガッツポーズの意味は・・・?)

 
選曲対決ルール・・・
 三田誠広さん、弘兼憲史さんがそれぞれ
 「別れと旅立ちの歌」5位~1位を選曲。
 
 下位から順位ごとに
 お互いの選曲を交互に発表。
 選曲理由を紹介しながら曲をおかけします。
 
 原則、各順位ごとに
 リスナーの皆さんが勝敗を判定。
 生放送中にメール・FAXで投票していただきます。
 
 1位~5位+「番外編」の合計12曲をおかけして
 6番勝負を実施。
 投票の総数で勝敗を決定します。
 
 (過去2度の対決)
 ・「男が泣ける歌」対決・・・三田誠広さんの勝利
 ・「大人の恋の歌」対決・・・弘兼憲史さんの勝利
 



三田誠広 VS 弘兼憲史“別れと旅立ちの歌”対決
 
第5位 対決!!
 
ジャンケンで勝った弘兼さんが後攻。
  
思秋期 / 岩崎宏美 (三田誠広)
 
ポイント(三田さんの主観)
 ・卒業式を迎え人生が終わってしまうような寂しさ
 ・女の子の詞を書く阿久悠さんが見事
 ・真っ直ぐに歌う岩崎宏美さんの歌声が
  しんみりと胸に入る
 
弘兼 「2番の歌詞『ふとしたことで初めての口づけ』
     『あの人はゴメンと言った・・・』
     ここのフレーズが好きです。
     “ゴメン”って言うんですかね?」

 
三田 「若いから責任を取れない――
     ということだと思うんです。
     誠実な人だと思います」

 
北国行きで / 朱里エイ子 (弘兼憲史)
 
ポイント(弘兼さんの主観)
 ・“100万ドルの脚線美”朱里エイ子さんが魅力的
 ・別れを決断して「北国に行く」強い女性だが
  やや荒んだ、揺れる心がある
 ・(2番の歌詞より)男性は相当チャランポラン
 
弘兼 「男はチャランポランな奴・・・
     煮え切らない男に
     業を煮やして去っていく――
     という歌だと思いますね」

 
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第4位 対決!!
  
あずさ2号 / 狩人 (三田誠広)
 
ポイント(三田さんの主観)
 ・大学への通勤のためJR中央線・吉祥寺駅を
  利用する三田誠広さんにとって、
  吉祥寺に停車しない「あずさ」は
  “乗れない特急”で腹が立つ
 ・失恋して特急に乗るのは贅沢
 
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三田 「特急に乗って旅に出る――
     この贅沢が腹立って、
     乗れない特急が通り過ぎるのを
     いつも見てるんですが、
     曲はいいです!」

 
石川『私はあなたから旅立ちます』
     そこ大好きです」

 
卒業写真 / ハイ・ファイ・セット (弘兼憲史)
 
弘兼 「私らしからぬ曲を選んでしまいました」
 
ポイント(弘兼さんの主観)
 ・作詞・作曲は荒井由実
 ・卒業アルバムで“皮の表紙”はあるのか?
 
三田 「立教女学院ならあるかも?」


第3位 対決!!
 
おもいをこめて手をふろう / 舟木一夫 (三田誠広)
 
ポイント(三田さんの主観)
 ・1966年リリース「友を送る歌」のB面に収録
 ・三田誠広さんの思い出の曲
 
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三田 「高校の頃、
     ひたすら小説を書こうと思って、
     学校をやめかけたんです。
     その頃、深夜放送でこの曲がかかって、
     友達もいたんだけど誰も
     こんな風には励ましてくれなかったんで、
     この歌を歌いながら、自分を励ましていた
     とても懐かしい曲です」

 
弘兼 「自分の“旅立ち”みたいな感じですね」
 
三田 「昔の高校生は演歌が好きだったんだな(笑)
     今から思うと信じられないですね。
     やっぱり演歌はいいですね」

 
池上線 / 西島三重子 (弘兼憲史)
 
ポイント(弘兼さんの主観)
 ・東急池上線を舞台に男女が別れる
 ・男は、たぶん他の女性ができた
 ・彼女をアパートに送る際、終電の時刻を確認し
  ――もう彼女のところに留まるつもりがない
 ・女は言ってはいけない言葉「待っています」を口に
  男は無言で抱きしめ、やがて駅へと向かう…
 ・その後ろ姿が、女には涙で曇って見えない 
 ・女は毎日の通勤(通学)でこの出来事を思い出す
 
三田 「私もこの曲は好きですね。
     2番の『角のフルーツショップだけが
     灯りともす夜更け』
     コンビニのない時代、わが青春ですね」

 
弘兼 「この歌詞はいいですね。絵が浮かびますから」
 
三田 「酔っ払ったお父さんが
     バナナか何かを子供に買って帰るために
     フルーツショップは最後まで開いてるんです」



第2位 対決!!
 
乾杯 / 長渕剛 (三田誠広)
 
ポイント(三田さんの主観)
 ・めでたい“乾杯”の中に悲しみがある
 ・沈む夕日を眺めるときは悲しい
 ・悲しみが積み重なった果てに、今日の乾杯がある
 ・誰かが幸福になる時は、誰かが不幸になっている
 ・結婚式の陰で泣いて人がいるんじゃないか?
 
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三田 「涙とともに乾杯する――
     という“幅”がこの歌にはありますね」

 
22歳 / 谷村新司 (弘兼憲史)
 
ポイント(弘兼さんの主観)
 ・大学時代に“背伸び”をした女性が自立する歌
 ・海辺の見えるホテルで最後の逢引をする二人
 ・(歌詞より)“愛の映画に照れて笑った”
  男は恋愛映画のセリフを“クサい”と笑ったが
  それは「私の気持ちなのに」・・・
 
弘兼 「純情な部分もある女性の旅立ちの歌です」
 
 ・(歌詞より)“やさしくもない貴方に 振りまわされた日々”
 
弘兼 「つらかったんでしょうね」
 
三田 「昔の景気のよかった頃の歌ですね。
     22歳なのに就職の心配を全くしてない」

 
弘兼 「しかも“白いシーツをまきつけ”て
     “窓の外は光る海”のホテル」

 
三田 「贅沢なシチュエーションですね」


番外編 対決!!
 
「特別枠」として
若い年代のアーティストの楽曲で番外編対決!
 
Beginner / AKB48 (三田誠広)
 
ポイント(三田さんの主観)
 ・若者を励ます歌だが、聞き様によっては
  定年退職したオジサンの応援歌になっている
 ・(歌詞より)“僕らは夢見てるか? 未来を信じているか?”
 
三田 「60歳を過ぎても
     未来を信じなきゃいけない――
     そういう励ましの歌だと思います」

 
さくら(独唱) / 森山直太朗 (弘兼憲史)
 
ポイント(弘兼さんの主観)
 ・男の友と離れ離れになる“男の別れ”
 ・(歌詞より)“さらば友よ またこの場所で会おう”
  何十年後、年齢を重ねてからの再会を約束


第1位 対決!!
 
いい日旅立ち / 山口百恵 (三田誠広)
 
ポイント(三田の主観)
 ・山口百恵さんが歌手を引退し
  アイドルから一人の人間として人生を生き直す
  ――そうした想いも込めた歌
 ・リリース当時は、悲しさが際立つ歌だが、
  息子さんが成長し、百恵さんの幸せを知る今は
  「よかったな」としみじみ思える曲
 
別涙(わかれ) / 因幡晃 (弘兼憲史)
 
ポイント(弘兼さんの主観)
 ・駅での別れ
 ・女は笑って別れを告げようとするが
  目尻の端に涙のたまがある・・・
 ・好きなフレーズ
  “いいのよ もういいの 私のことは”
  “さあ行って もういいの 私のことは”
  “貴方には貴方の道がある”

  歌詞は「演歌の王道」をいく内容
 
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弘兼 「“汽車”ということはたぶん地方に住んでいて
     東京、あるいは大都会を目指していく。
     女が望まない生き方をしようとしてる。
     たとえばミュージシャンとか」

 
三田 「歌詞をしんみり聞くと
     “しつこい女だな”と思うんだけど、
     ・・・もうツッコむのはやめよう。
     悲しい別れだな」

 
石川“いいのよ もういいの 私のことは”
     言ってるんですけど、
     本当に『いい』とは思ってないんですよ。
     段々“本音”が出てくるんですよね」

 
弘兼 「茶化さないようにしましょう、いい歌ですから」
 
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三田 「(“わかれ”と読ませる)
     別涙(べつるい)という言葉がいいですね」
 


リスナー投票結果
 
 三田誠広 VS 弘兼憲史
 “別れと旅立ちの歌”選曲対決

 番組をお聴きのリスナーの皆さんに
 ジャッジしていただきました。
 
  投票結果は・・・
 
「第5位」「第4位」対決後の途中経過では
三田誠広さんがリード。
しかし「第3位」「第2位」対決後に
弘兼憲史さんが逆転
「番外編」対決を経て
「いい日旅立ち」vs「別涙(わかれ)
「第1位」対決で・・・
弘兼さんがリードを守り抜きました!
 
三田誠広さん 122票
弘兼憲史さん 178票
 
“大人の歌”選曲対決シリーズ 第3弾
「別れと旅立ちの歌 対決」

弘兼憲史さんの勝利!!
 
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三田 「『木綿のハンカチーフ』を
     入れようかと迷ったんです。
     惜しかったですね」

 
弘兼『バス・ストップ』
     松山千春の『旅立ち』
     入れようと思ったんです」

 
石川 「5曲に収めるのは大変ですものね」
 
 ■ここまで3戦の勝敗■
 ×弘兼憲史 vs 三田誠広○(男が泣ける歌)
 ○弘兼憲史 vs 三田誠広×(大人の恋の歌)
 ○弘兼憲史 vs 三田誠広×(別れと旅立ちの歌)
 
 “大人の歌”選曲対決シリーズは第3ラウンドを終え
 弘兼憲史さんが勝ち越し!!
 


三田誠広さんの最新情報
 
単行本『菅原道真 見果てぬ夢』
 (河出書房新社/2,000円+税)
 (発売中/2013年2月発売)
 
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 在原業平に恋をした姉妹――
 この二人の恋が
 菅原道真の出世に大きな影響を与えた。
 
三田 「女性のパワーの中で苦しむ
     人間的な菅原道真さんの生涯を描いた作品です」

   
 ■三田誠広さんの最新情報は
  三田誠広のHOMEPAGEをご覧ください。
 


お送りした曲目
 
思秋期 / 岩崎宏美
 (三田誠広選曲 別れと旅立ちの歌 第5位)
北国行きで / 朱里エイ子
 (弘兼憲史選曲 別れと旅立ちの歌 第5位)
あずさ2号 / 狩人
 (三田誠広選曲 別れと旅立ちの歌 第4位)
卒業写真 / ハイ・ファイ・セット
 (弘兼憲史選曲 別れと旅立ちの歌 第4位)
おもいをこめて手をふろう / 舟木一夫
 (三田誠広選曲 別れと旅立ちの歌 第3位)
池上線 / 西島三重子
 (弘兼憲史選曲 別れと旅立ちの歌 第3位)
乾杯 / 長渕剛
 (三田誠広選曲 別れと旅立ちの歌 第2位)
22歳 / 谷村新司
 (弘兼憲史選曲 別れと旅立ちの歌 第2位)
Beginner /  AKB48
 (三田誠広選曲 別れと旅立ちの歌 番外編)
さくら(独唱) / 森山直太朗
 (弘兼憲史選曲 別れと旅立ちの歌 番外編)
木綿のハンカチーフ / 太田裕美
 
いい日旅立ち / 山口百恵
 (三田誠広選曲 別れと旅立ちの歌 第1位)
別涙(わかれ) / 因幡晃
 (弘兼憲史選曲 別れと旅立ちの歌 第1位)
おもいでのアルバム / 芹洋子
 


三田誠広さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
 
 過去のご出演の模様もご覧いただけます。
 ■2012年05月05日「男が泣ける歌 対決」
 ■「好きな言葉」
 ■2012年12月08日「大人の愛の歌 対決」
 ■ジョン・レノンを偲ぶ「好きな言葉」

 
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