8月18日 ゲスト:ペギー葉山さん
◆テーマ
『素敵な歌 人に出会って60年!
―― ペギー葉山 』
ゲストは今年2012年、
歌手生活60周年を迎えられたペギー葉山さん。
大ヒット『南国土佐を後にして』
『ドレミの歌』『学生時代』から
歌手生活60周年 記念シングル『結果生き上手』まで、
時を経ても色あせない名曲の数々――。
ペギー葉山さんが語る名曲誕生秘話を聞きながら
60年の歌手生活の足跡をたどる!
そして芸名“ペギー葉山”の由来も判明!
こちらをご覧ください。
▲石川アナウンサーが手にしているのは
コンサート(9月30日 ゆうぽうとホール)のチラシ
(画像をクリックすると拡大します)
■ペギーさんの学生時代を歌に
「学生ジャズシンガー」として、夜は米軍キャンプで歌っていた、
青山学院生のペギー葉山さん。
そのペギーさんの“学生時代”が
時代を超えて愛される歌になりました。
2級先輩にあたる平岡精二さんが作詞・作曲した曲が
『学生時代』。
しかし、作詞作曲した平岡さん自身は気に入っておらず
ペギーさんも当初のタイトル『大学時代』に拒否反応を示したことから
レコーディングスタジオでは大喧嘩に。
ペギー 「彼が10曲くらい作ってくれた中で
『作ったけどこの歌 気に入らない』
って言い出したの。
私も当時はまだ
みんな大学に行く時代じゃないから
『大学時代』はイヤだわ・・・って 」
結局『学生時代』と改題し、
アルバムの一曲として発表されると、
その後はご存知のとおりの大ヒット。
ペギー 「結局、喧嘩の末、
『学生時代』がLPの1曲になったの」
■アメリカ土産は素敵な曲
ペギー葉山さんは昭和35年、日米修好百年祭に招かれ渡米。
そこで出会ったのがブロードウェイミュージカル
『ザ・サウンド・オブ・ミュージック』。
その中で歌われていた
『ドレミの歌』に感動したペギーさんは
ホテルに戻って徹夜で日本語の詞を制作。
ペギー 「“これは日本に持って帰って、
子供のために歌わなきゃ”って
義務感に襲われましてね」
1番の歌詞は当初“食べ物でまとめよう”と考えると
『ド』の歌詞はすぐに決まりました。
ペギーさんが戦時中、
疎開地で最も食べたかったもの――
それは、お母様が作った“ドーナツ”。
ペギー 「『ド』は何の抵抗もなく“ドーナツ”が出たの」
反対に『ファ』の作詞には苦労。
『シ』を“幸せ”とする案が
早くから固まっていたことから
幸せになるには“ファイト”が必要と逆算して
『ファ』の歌詞が完成。
弘兼 「映画を見て、
“こういう風に日本語に直したんだ”と
感心したんですが
これをペギーさんが作られたとは
思ってなかったですね」
また、来日したジュリー・アンドリュースが
武道館コンサートで『ドレミの歌』を
日本語で歌ったことに対してペギー葉山さんは大感動!
ペギー 「彼女の美しいソプラノで
“ドはドーナツのド♪”って歌ってるじゃない。
感動して、涙が出ました」
■『南国土佐を後にして』
昭和34年。
NHK高知放送局の開局記念で
『南国土佐を後にして』の歌唱依頼が届いた当初
ペギーさんは
“よさこい~”という民謡がイメージに合わない――と
抵抗があったそうです。
ところがフタをあけてみれば
日本全国の街角から“南国土佐を~♪”のメロディが流れ
戦後の歌謡史に残る大ヒットソングに。
『南国土佐を後にして』は元々
高知の歩兵部隊(鯨部隊)が
日中戦争の折に故郷を思って歌った歌。
これをペギーさんは後日知ることに。
ペギー 「はじめに抵抗して悪かったな、と
すごく反省したんですよ。
“わたしには無理よ”と言ってたら
あんなにヒットしちゃって」
今年の11月には、はりまや橋の近くの公園に
『南国土佐を後にして』の歌詞を入れた歌碑が建立され、
11月3日 13時から はりまや橋にて除幕式、
翌日11月4日には、ペギー葉山さんの
歌手生活60周年記念コンサートが開催されます。
(高知市民文化プラザかるぽーと 大ホール/15時開演)
■60年も歌えるなんて・・・結果、生き上手!
ペギー葉山さんの歌手生活60周年記念シングルは、
小椋 佳さんが作詞を担当。
小椋 佳さんは ある日のコンサートの楽屋で
「僕は追っかけだったんですよ」と告白。
こうした縁から、60周年の記念曲を小椋 佳さんに依頼することに。
ペギー 「『60周年には絶対(小椋佳さんに)お願いしよう』
それで今回、夢が実現したんです」
なお『結果生き上手』のタイトルについて
当初、抵抗があったそうですが・・・
「抵抗あるだろうけど、60年も歌ってて
今も歌ってるんだから
“生き上手”に違いないでしょ」
という小椋 佳さんの言葉に納得。
ペギー 「そうか、と思って納得しました(笑)」
弘兼 「60年歌うってすごいですよね、
考えたらね」
■ペギー葉山さんの最新情報
歌手生活60周年 記念コンサート(東京)
■日時:9月30日(日)15時開演
■スペシャルゲスト:弦 哲也
■ゲスト:ジャミン・ゼブ(男性4人コーラス)
■会場:ゆうぽうとホール(東京・五反田)
■料金:全席指定 6,500円
■ご予約・お問合せ:東京労音 03-3204-9933
日本歌手協会秋の歌謡祭
■日時:10月11日(木) 12日(金)
■会場:ゆうぽうとホール(東京・五反田)
明治大学マンドリン倶楽部演奏会(ゲスト出演)
■日時:12月1日(土)
■会場:日本青年会館
そのほかペギー葉山さんの最新情報は
ペギー葉山さんのホームページ
またはペギー葉山さんのブログでご確認ください。
ペギー葉山さんはこの日のご出演の様子を
ご自身のブログに綴っていらっしゃいます。
■ペギーさん 島耕作と出会う
ペギー葉山さんは今回の番組出演に備えて
『島耕作』シリーズ単行本を購入。
放送前に弘兼さんがサインをする場面も。
▲島耕作の似顔絵入りでサインをする弘兼さん
ペギー 「サラリーマンの人が電車の中で
夢中になって読んでるのが漫画だったの。
『いい年して漫画読んでるのね』と
憤慨したことがあるの。
でもね、弘兼さんの漫画見たら面白くて
その気持ちがわかった!」
■お送りした曲目
◆ベラ・ノッテ / ペギー・リー
(弘兼セレクション)
◆ドミノ / ペギー葉山
(弘兼セレクション)
◆学生時代 / ペギー葉山
◆爪 / ペギー葉山
◆ラ・ノビア / ペギー葉山
◆百まで生きましょう / ペギー葉山
◆南国土佐を後にして / ペギー葉山
◆結果生き上手 / ペギー葉山
(歌手生活60周年記念シングル)
◆学生街の喫茶店 / ガロ
(RN・ポパイのオリーブさんが初めて買ったレコード)
◆夢の坂道 / ペギー葉山
(『結果生き上手』のカップリング曲)
◇ペギー葉山さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら