6月30日 ゲスト:『伝の会』杵屋邦寿さん、松永鉄九郎さん
◆テーマ
『 古き良き
長唄の魅力を今に伝えたい!
「伝の会」スペシャルライブ!! 』
この日は“長唄三味線ライブ”「伝の会」のお二人
杵屋邦寿さん、松永鉄九郎さんをお招きしてのス
ペシャルライブを公開生放送でお送りしました。
(画像をクリックすると拡大します)
長唄の面白さを伝える「伝の会」。
演奏の素晴らしさで会場のお客さんの
ため息と拍手を呼び起こすと
杵屋邦寿さん、松永鉄九郎さんは
トークでも絶妙のコンビネーションで笑いを誘います。
石川 「お二人の“丁々発止”もとても楽しいですね」
放送中には
「長唄の楽しさがわかりました」という
お便りを数多くお寄せいただきました。
■長唄とは
「長唄」とは何か――?
長唄と、清元、義太夫、
違いは??
はじめに、最も多く寄せられた
基本中の基本と言える質問にお答えいただきました。
杵屋 「江戸歌舞伎が発達する中、一緒に育ち、
いろいろなものを吸収して、
いろいろな名人たちが作曲して、
長唄となっていったということです」
歌舞伎に用いられる
【義太夫節・常磐津節・清元節・長唄】のうち
「義太夫節・常磐津節・清元節」は“語りもの”。
「長唄」だけが“歌もの”。
松永 「語る人に合わせて、浪曲のように
“何が何して何とやら…チャンチャン♪”と
入るものが“語りもの”。
普通に聴こえている音楽ですね」
一方「長唄」は三味線でメロディを奏でるもの。
松永 「長唄は普通に聴こえている音楽です。
それが“歌もの”。
長唄以外は全部“語りもの”なんです。
語りものじゃないものは
長唄の人が一手に引き受けている――
その2種類あるという・・・
わかりづらくなっちゃいましたか?」
杵屋 「なんとか、わかりづらくして
誤魔化そうというのが“手法”ですから」
( 場内 笑 )
■構成曲『今昔廓一字』
オープニングで挨拶代りの一曲をご披露していただき
11時台2曲目の構成曲は
曲で描かれる情景を説明していただいてからの生演奏♪♪
◆『今昔廓一字 (いまはむかしくるわのひともじ)』◆
( 演奏後 )
弘兼 「すばらしいですね!
“花魁道中”のところはわかりましたね」
石川 「あそこはわかりました。
“しゃなり しゃなり”――と」
松永 「よっぽど
(演奏中『ここです』と)言おうかと思いました」
演奏後に改めて構成曲で用いられた曲と
その意味=表現している情景について
解説をしていただきました。
“吉原の廓”に限り演奏される「吉原騒ぎ」、
“お祭り”を表現する「俄獅子(にわかじし)」、
「すががき」(清掻・菅掻)「新内流し」など――。
杵屋 「場面に応じた速さで、
お芝居の中で奏でていくんです」
さらには“虫”が鳴いている情景も三味線で表現。
杵屋 「虫が鳴いているということを
音楽にするっていうのは、日本くらいなんですね」
■オリジナルナンバー『河』
12時台の演奏はオリジナルナンバー。
松永 「長唄、三味線の手法を用いながら
自分たちでメロディーを作った曲です」
◆『河』◆
つがいの鮭が助け合いながら
下流から上流に登る情景を表現した曲――。
▲こちらは生放送終了後に会場のお客さんの前で
長唄について改めて解説してくださった様子
■「伝の会」最新情報は公式サイトをチェック!
伝の会について詳しくは
長唄三味線ライヴ「伝の会」DEN no KAI 公式サイトをご覧ください。
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