ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

6月23日 ゲスト:秋本 治さん

テーマ
  『 “すぐに終わるんだろうな・・・
   なんて思いながら『こち亀』を始めたんですよ!”
                     ―― 秋本 治   

 
「こち亀」の秋本 治さん 待望の番組初登場!
 
ゲストは、今年連載36年目
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』作者、
漫画家の秋本 治さん。
 
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▲弘兼さんが手にしているのは
  『こち亀』最新180巻と『両さんと歩く下町』(集英社新書)
 秋本さんは『黄昏流星群 -42- 星降るホテル』を手に。
  (画像をクリックすると拡大します)

 
『こち亀』と『島耕作』シリーズ、
超長期連載を続けている秋本 治さんと
弘兼憲史さんによるBIG対談が実現!!
 
年齢差5歳――
お互いの“ラジオ出演”を
(漫画を描きながら)聴いては刺激を受けている二人。
 
作品の描き方、長期連載の続け方、
漫画制作現場の体制――
アシスタントの皆さん・担当編集者との関係について・・・
 
そして話題は両さんと島耕作のコラボレーションの
可能性へ――。



デビュー作品がロングラン連載へ
 
高校卒業後、アニメーターを志した秋本 治さんは、
タツノコプロに入社し2年間在籍。
 
漫画雑誌『COM』(コム)(1967年~1971年刊行)を読んで
「これだけ漫画を描いている人がいっぱいいる」と知り
「真剣に漫画を描こう」と思ったことが
漫画家になるきっかけ――と語る秋本さんは 
その後、投稿漫画家生活を送ります。
 
そして1976年、月例ヤングジャンプ賞入選作品に選ばれ
「少年ジャンプ」に“読切り”として
今から36年前の6月に掲載されたのが
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
 
  長いタイトルにしたワケは・・・
 
  秋本(投稿の際)長いタイトルの方が
       目立つかな、と思って」

 
  ところが、選考には全く影響がなかったそうです。
 
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初掲載後、別作品の読み切りが1本掲載され
76年9月に「こち亀」の連載がスタート。
 
「こち亀」が掲載される「少年ジャンプ」は
連載の継続が厳しく・・・
 
秋本 「主人公が中年のおじさんですから
     (連載は)“10週”くらいかな、と思いつつ・・・」

 
それが現在、連載36年目に突入。
単行本は180巻を数えるまで“超”長期連載に。
 
弘兼 「スタートの作品がライフワークに」
 
秋本 「それが原因だと思うんですけど、
     異常に“読み切り”を描くのが好きですね」

 
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  長く続けるコツは??
 
 秋本 「毎週毎週の(連載を)
      こなすのが精一杯で
      気がついたら、こんなに・・・
      というのが多いですね」

 
 弘兼 「『明日の締め切り』っていうのを考えてるうちに
      30年やった――という感じでよね」

 
 弘兼憲史さんの『島耕作』シリーズは
 1983年に『課長 島耕作』の連載がスタート。
 来年、30周年を迎えます。


年をとらないキャラクターの年齢を追い越して
 
25歳で『こち亀』を描き始めた秋本 治さん。
 
主人公・両津勘吉の年齢設定は34~35歳。
現在「こち亀」の世界に登場するキャラクターは
年齢を重ねることがありません(一部を除く)
 
秋本さんはすでに両さんの年齢を超え、
大原大次郎部長の年齢に近くなり・・・
 
秋本 「見方が違うんで、
     今見ると部長目線で見たりとか
     部長のネタがいっぱい出てきたりとか、
     同じ作品でも、作者が年をいくと、
     興味を持つものが変わってくる
     ――ということですね」

 
 
その時代の流行や、大きな話題になったこと・人・モノが
描かれることも多い「こち亀」――。 
今週号の連載では下町に誕生した
新たなランドマーク東京スカイツリーが登場。
 
秋本 「下町にああいうのができるっていうんで
     これはやはり取材しておこうと思って」



両さん 誕生秘話
 
「眉毛」がつながっていることも特徴のひとつ、
両津勘吉はどのようにして誕生したのでしょうか――。
 
秋本男っぽいキャラにしようと思ったんです」 
 
秋本治さんは本格的なスポーツの経験がなく、
文科系――ということから
漫画で描くキャラクターには
“男らしさ”を追求。
 
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つながった「眉毛」は当初、両さんを描く際、
特に意識していなかったそうですが
周囲が「眉毛」を注目するようになって・・・
 
秋本 「当時はちょこっとつながってる
     程度なんですけど、それを言われて
     だんだん意識して、
     だんだん太くなってきて・・・」

 
弘兼 「第1巻がここにありますけど
     今の両さんと顔つきが違いますね」

 
石川 「角刈り度合いが違いますね」
 
秋本 「連載開始1年後になると
     だんだん両さんの形ができてくるんです」
 


“本当の締め切り”は編集者の顔を見ればわかる
 
秋本 「漫画家の人って、
     締め切りを言わないと終わらない」

 
漫画の“連載”に必ず付いて回る“締め切り”
 
秋本 治さん、弘兼憲史さんは
業界では珍しい(?)締め切りを守るタイプの漫画家。
 
秋本さんは、作品の“ストック”として
かつては5~6本、現在は2本、描き貯めがあります。
 
弘兼 「なんという贅沢な!
     僕はいつもギリギリですよ」

 
弘兼さんは編集者から言われた『締め切り日』
一週間後に作品を提出したこともあるとか。
 
秋本 「漫画家の人って『締め切り日』決めると
     逆算で描くんですよね。
     慣れてくると『ここまでは入稿 間に合う』って」

 
弘兼 「僕は詳しくならないように
     実はあまりよく知らないんですよ。
     編集者の顔を見たらわかります。
     『本当にダメですから』と言われたときに
     目が真剣だったりすると・・・」

 


『こち亀』『島耕作』コラボ計画始動?!?!
 
秋本 「島耕作を両さんと組ませたら面白いな」
 
同じ雑誌に連載している漫画が
コラボレーションをして“共演”を果たすことがあります。
 
しかし『こち亀』は集英社、『島耕作』は講談社。
出版社が異なることから、
両さんと島耕作の共演は不可能――と思ったら・・・
 
秋本 「島耕作なんて何でもキチっキチっと判断して、
     中川の理想なんですよ」

 
警察官でありながら「中川エクスクルーシブ」社長も務める
中川圭一の理想は島耕作だった!
 出版社を超えてのコラボレーションが実現?!
 
弘兼 「“特集”で両さんと島耕作の二人が
     コラボで・・・(笑)
     放送局は、文化放送とニッポン放送が
     一緒に同じ番組をやることがありますから、
     そのうち小学館・講談社・集英社が
     入り乱れて・・・やった方がいいかも」

 
コラボ実現の上で問題となるのは
8頭身の島耕作と、3頭身の両津勘吉が
同じコマに登場する際のサイズ・構図――。
 
両さんと共演する際は、島耕作が3等身に?!
  
秋本 「そういう時は中川を出して
     二人で経済の話とか・・・」

 
弘兼 「その時は元の島耕作に戻る」
 
石川 「伸びたり縮んだりするんですか(笑)」
 
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副調整室では生放送中に
秋本さん、弘兼さんそれぞれの担当編集者の方が
話し合いをはじめ・・・
 
  何やら熱のこもった話になって・・・
 
・・・懸念の「8頭身―3頭身」の
“サイズ・構図の問題”はクリアできる――
というところにまで言及したようです(!)
 
弘兼 「そこまで話が・・・」
 
秋本 「どんどん進んでますね」
 
弘兼 「勝手に進めるなっちゅうに!
     でも僕が墓穴を掘ったみたいなもんですね」

 
秋本 「まずいんですよ
     (お互いの編集者)二人が一緒になると」
 
 
石川 「スタジオの外も
     “BIG対談”みたいな形になってますね」



秋本 治さんの最新刊情報
  
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
  最新180巻 発売中!(集英社/ジャンプコミックス)
 
  巻末コメントは
  弘兼憲史さんが担当しています!
 
コンビニエンスストアでベスト版 毎月2冊刊行!

 ◆JUMP REMIX「こち亀サポーターズ!!」シリーズ
 ◆「爆笑復活!アンコールスペシャル!!」シリーズ
 
こちら葛飾区亀有公園前派出所公式サイト はこちら


ドラマ『黄昏流星群 ~星降るホテル~ 』6月26日放送
  
恋する大人のドラマスペシャル
 『黄昏流星群 ~星降るホテル~ 』
 
 ■放送日:6月26日(火)22:00~23:24(予定)
 ■関西テレビ・フジテレビ系全国ネット
 ■主演:黒木瞳、高橋克典、石田ひかり(敬称略)
 
 ■単行本:『黄昏流星群 -42- 星降るホテル』(最新42巻)
  発売中! (小学館/ビッグ コミックス)
 
弘兼 「ちょうどドラマの放映日に合わせて
     (単行本が)発売されたんです。
     (漫画とドラマは)ストーリーは若干違うんですけどね」



両津勘吉 × 島耕作 夢の共演
 
「団塊倶楽部」名物コーナー「好きな言葉」で
毎回ゲストの方に「言葉」を書いていただいている
スケッチブックに秋本さん、弘兼さんがそれぞれ
両津勘吉、課長時代の島耕作を描いてくださいました。
 
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▲両さんと島耕作が「団塊倶楽部」でコラボ!
 
両さんの髪の毛、眉毛に“ベタ”が入った貴重な1枚です!
 
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▲(画像をクリックするとイラスト単体画像を拡大表示します)
 
“ベタ”のない 両さんの横顔のイラストは
石川真紀アナウンサーのブログをご覧ください。
 
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▲弘兼さんが手にしているのは秋本治さんのお土産
 「葛飾伊勢屋」(亀有銀座商店街)「両さんどら焼」
 
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▲(画像をクリックすると拡大します)


団塊タワー ガリ版印刷完成!
 
2012年5月26日の放送「昭和の文房具特集」で
制作準備をスタートした
弘兼さんが描いたイラストの“ガリ版”印刷が
ついに完成!
 
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「団塊タワー」の ゆるキャラと
弘兼憲史さん&石川真紀アナの3ショット!
 
この日の放送の中でプレゼントいたしました。
(ご応募受付は終了しました)


お送りした曲目
 
君は人のために死ねるか / 杉良太郎
 (弘兼セレクション)
六月は一斉に花開く
 (弘兼セレクション/映画『回転木馬』サウンド・トラックより)
オバQ音頭 / 曽我町子、石川進
 (RN・文化包丁さんが初めて買ったレコード)
DEPARTURES / globe
 (秋本 治さんのリクエスト)


秋本 治さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
 
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