4月28日 ゲスト:前田憲男さん
◆テーマ
『 ジャズは勝手に出来るから好きなんだ!
前田憲男 』
「100歳になりました――って、人前で弾いて
(100歳を)通り越して120歳まで生きたい」
ゲストは「100歳のソロコンサート」が夢という
現在77歳 作曲家・編曲家・ジャズピアニストの
前田憲男さん。
▲石川アナウンサーの手には『前田憲男コンサート vol.10』のフライヤー
(画像をクリックすると拡大します)
いつものスタジオではなく、
文化放送メディアプラスホールから
ピアノ生演奏を交えての放送をお送りしました。
■ピアニスト、編曲家、テレビ番組テーマ曲・・・
1934年大阪出身の前田憲男さんは
高校卒業後プロの道へ進まれ、1955年に上京。
当初、ピアニストとしての仕事は
大学の学費を稼ぐためでしたが
当時はジャズ 第1期黄金時代。
“ジャズメン”の収入は
大学の初任給の5~6倍に達するほどで
『ジャズメンだったらお嫁にやろうか』
という言葉が定着する時代でもありました。
ジャズメンとして順風満帆のはずでしたが
前田さんは第1子が誕生すると
「このまま50~60歳になって今の生活ができるか」と考え
――“山のように仕事があった時代”――
報酬は安いものの、仕事量をこなせる
“アレンジャー”の方が安定する――と
編曲の分野にも進出。
前田 「民間放送ができて
番組をやらなければいけない――、
ドラマだろうが、ミュージカルだろうが
とにかく“譜面を書く人”が欲しかった時代」
一日20時間働いた時期もあるという前田憲男さんは
アレンジャーに転向した最初の月、
月収はその前月の10倍増に。
やがて、テレビ番組のテーマ曲や
ビッグバンド向けのアレンジを手がけられ、
1980年には、前田憲男さんがリーダーとなって
『前田憲男とウィンドブレイカーズ』を結成。
その活動期間は30年を超えています。
■体にしみこんだ“音楽”そのものが編曲のアイディア
Q.編曲のアイディアはどこから浮かぶ?
出来上がった曲からイメージを膨らませる?
歌い手からのひらめき?
多種多彩な編曲の創造力の源を教えてください!
前田 「今おっしゃったのは全部入ります。
曲のイメージ、歌い手のイメージ
ディレクターの要求、
あらゆるものが要素になってますね」
弘兼 「要求にこたえるにはいろんな“引き出し”を
持ってないといけませんよね。
引き出し作りは
いろんな人の音楽を聴いて頭に入れるんですか?」
前田 「寝る間を惜しんで稼ぎまくった時に
聴いたものが、全部入ってるわけ。
その時の財産ですね」
■スタインウェイが踊った! 生演奏♪♪
石川真紀アナウンサーが
文化放送の社屋が
四谷(東京・新宿区)にあった頃からの局の
“宝”――と語るスタインウェイ。
これまで
「団塊倶楽部」の公開生放送でも使われた由緒あるピアノが、
この日は前田憲男さんの手によって
その美しい音色を奏でました。
その時が訪れたのは
番組が後半に突入した12時過ぎ。
曲目は・・・
Misty
▲間近で 前田憲男さんの生演奏を体感できて弘兼さん、石川アナも感動
■前田憲男さんの最新情報
Grand Seiko Presents
前田憲男コンサート vol.10
■日時:5月22日(火)18:30開場/19:00開演
■会場:浜離宮朝日ホール(東京・中央区)
■チケット:全席指定 5,000円(税込み)
■お問い合わせ: 株式会社バルケニック 03-3470-1155
(受付時間:平日11時~19時)
東日本大震災復興支援 しあわせの大漁旗プロジェクト
■5月27日(日)しあわせの大漁旗贈呈式に
前田憲男さんが参加(岩手県宮古市)
そのほか前田憲男さんの最新情報は
NORIO MAEDA'S HOME PAGEでご確認ください。
■お送りした曲目
◆恋人よ我に帰れ / 中本マリ/高橋達也と東京ユニオン
(弘兼セレクション)
(アルバム『トレジャーズ / 前田憲男作品集vol.1』より)
◆直立猿人 / 宮間利之とニュー・ハード
(アルバム『トレジャーズ / 前田憲男作品集vol.1』より)
◆Misty / 前田憲男 LIVE!!
◆東京ブギウギ / 笠置シヅ子
◆ヘイ・ポーラ / ポールとポーラ
(RN・親父様さんが初めて買ったレコード)
◆Song of Cradle / 猪俣猛とザ・サード
(アルバム『トレジャーズ / 前田憲男作品集vol.1』より)
◇前田憲男さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
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