12月10日 東京スカイツリー 特集!
◆テーマ 『 特集! 東京スカイツリーのここが凄い! 』
来年5月22日の開業まで半年を切った東京スカイツリー。
▲石川アナウンサーが手にしているのは鈴木重美さんの著書
『このタワーがすごい! 東京スカイツリーから「太陽の塔」まで』(中公新書ラクレ)
(※) (中公新書ラクレ/税込み840円)
国内タワーは行き尽くし、世界の100を超えるタワーを訪れたという
『このタワーがすごい! 東京スカイツリーから「太陽の塔」まで』(※)著者、
日本でただ一人のタワー評論家、鈴木重美さんを迎えて
2012年を先取りする東京スカイツリー 大特集!!
■日本の伝統的建築が基本
東京スカイツリーの基本デザインは世界的な建築家・安藤忠雄さん、
構造の美学、色などの監修は
彫刻家で元東京芸術大学学長の澄川喜一さん。
澄川さんは、狭い土地に高くて美しいタワーを建てるには
「五重塔しかない」と公言。
日本の伝統的な塔である「五重塔」は
これまでに地震による倒壊例がありません。
その秘密は、同じく建物中央の柱=心柱にあると推察され
現代の技術で634mという塔をつくろうと試みた結果、
現代の最新技術と伝統的構法がリンク。
地震や強風時の揺れに対し、
いかに安心・安全な建物とするか――。
中央部に設けた鉄筋コンクリート造の円筒(=心柱)と
外周部の鉄骨造の塔体を構造的に分離し、
中央部の心柱上部を「重り」として機能させた
新しい制振システムが用いられています。
弘兼 「地震の多い国で、どこの五重塔も倒れてないってのは
驚くべきことですね。
3・11のときには
心柱が入ってない段階で、なんともなかったですから
強度はすごいんでしょうね」
■最も美しく見える――自分だけの場所を探して
どこから見たスカイツリーが最も美しいか――?
土台は正三角形、上部は円形のスカイツリーは
遠くからでは角度によって見える形が違います。
弘兼 「橋の上から、小さな川の“水に映った”スカイツリーが見える場所
一番の人気スポットって言われてますね』
鈴木 「マニアの間じゃ『どこから見るのが一番きれいか』と
写真を撮り合っています。
ビルとビルの合間からツリーが見える――
“自分だけの場所”を、みんな探しています」
■世紀のプロジェクトに携わることの やりがい、誇り、重圧
先月末、東京スカイツリー 合同取材撮影会が行われ
駅からスカイツリーに向かうルート、
その周囲に広がる約3千平方メートルの広場、
商業施設「東京ソラマチ」の内部が初公開されました。
ここに 高所恐怖症の石川真紀アナウンサーが参加。
東京スカイツリーの建設に従事している大林組
新タワー工事事務所 事務長の中河和久さんにお話を伺いました。
(左)大林組 中河氏にインタビュー / (右)ソラカラちゃんと一緒に♪
■風で揺れる
立っていて気づかない程度の揺れがある。
(制振装置、耐震構造により安全ですのでご安心を)
■東京湾を一望できる
天気がよければ、房総半島、三浦半島が見える。
北は筑波山、
西は東京都庁、東京タワーはもちろん“東京の景色”が俯瞰できる。
■夕陽をバックに富士山が見える (好天時)
中河 「夕陽がバックに見え、夕陽のシルエットで富士山が見えると
やっぱり『いいな』と思います」
石川アナウンサーの感想
■景色は絶景!
■富士山が“近い”
■周囲の川が浮かんで見える
2008年の着工から3年――
長年、建設業に従事している中河さんですが
地震、台風が多い日本において
地上634メートルのタワー建設という未知の領域に
足を踏み入れての仕事は
「やりがいと同時に大きなプレッシャーもある」そうです。
中河 「世紀のプロジェクトに携われたことが誇らしいです。
現場に従事できたことも意気に感じ、仕事をしています」
東京スカイツリーの開業は、
新たなランドマークのオープンのみならず
「東京スカイツリータウン」の開発、
さらには、周辺地域の活性化へ――。
中河さんはスカイツリー開業後、年に2回以上訪れて
「街の変化を確認したい」と語っています。
随所に見て楽しいポイントがあるスカイツリーは
壁の“レンガの積み方”が
フランス式、イタリア式、ドイツ式、アメリカ式…と
各国で異なることがわかります。
石川 「そういうのを探してみるのも楽しいかもしれないです」
■東京スカイツリーの登場で 漫画、怪獣映画はどう変わる?
漫画で“東京”への場面転換を一コマで表現する際
東京タワーが描かれるケースが目立ちましたが、
来年以降、園役割は東京スカイツリーにバトンタッチされるのでしょうか?
弘兼 「これからはやっぱりスカイツリーになるかもしれませんね。
オープンしたあたりから頻繁に
スカイツリーが出るようになるでしょう。
(資料用に)写真をもう百枚くらい撮ってますね」
怪獣映画では1961年公開『モスラ』(東宝)で
幼虫モスラが東京タワーに繭を作り成虫へと羽化。
1954年の初登場時に身長50メートルだったゴジラは
1984年に80メートル、その後100メートルに設定変更。
(55メートル、60メートルもあり)
弘兼 「スカイツリーの6分の1ですから小さく見えますね。
もっと巨大にすると“窓から見えるゴジラの顔”が
あまりに大きすぎて、怖くなくなるんです。
難しいです、作り方が」
鈴木 「スカイツリーにしがみついてるゴジラ、とかね」
石川 「タワーの中にいる人達にとっては、こんなに重いのがしがみついて
『大丈夫かな』っていう恐怖になるかもしれないですね」
東京スカイツリー について詳しくは
こちらをご覧ください。
■お送りした曲目
◆ブルー・ライト・ヨコハマ / いしだあゆみ
(弘兼セレクション)
◆浅草姉妹 / こまどり姉妹
(弘兼セレクション)
◆パワー・オブ・ラヴ / ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
◆東京にもあったんだ / 福山雅治
◆ヘイ・ジュード / ザ・ビートルズ
(RN・ケンケンさんが初めて買ったレコード)
◆スーダラ節 / 植木等
(鈴木重美さんが初めて買ったレコード)
◆C調言葉に御用心 / サザンオールスターズ
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