ドコモ団塊倶楽部

弘兼憲史コラム

10月1日 弘兼憲史 放送後記

◆ゲスト:池井戸 潤さんの回◆
 
池井戸さんは小説家なんですけど、ほとんど僕と同じ業界というか、
制作の時の苦労とか、やり方とか、興味深かったですね。
 
キャラクターを作ったり、物を考えたりする時の作家のやり方って、
文章も僕らの漫画も大体 似たような感じかな、という気がしました。
 
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元銀行員という感じが全くしない方でしたけど、
昔はどんな感じだったんだろうな、という気がいたします。
 
きょうはTシャツとジーンズでラフな格好で来ていただいて、
リラックスしていただいて放送をやっていただいた気がします。
楽しかったです。
 
池井戸さん、また今度ゴルフ行きましょうね! 
 



◆ 弘兼語録 ◆
 
 登場人物にはモデルとなる実在の人物がいる?
 
池井戸 「ないですね。想像上の人物です、すべて」
 
僕は、ある人をイメージして書くことが多いですね。
 
たとえば主人公には『石川真紀さん』を――と設定すると、
こういうケース、シチュエーションでは、
石川さんはどういう発言をするか――すぐ思い浮かぶんですよ。
 
「石川さんはこんなことを言うだろう」ってセリフを作っていくことはやります。
 
池井戸 「自分が作った登場人物のイメージに合う顔写真を探して貼ってある
      ――っていうことはあります。そうすると描写もぶれないし
      顔を見てると『たぶん こういうことを言うな』ってイメージしやすい」

 
漫画の場合は、完全にビジュアルで書きますけど、
小説は“頭の中”だけだもんね。
  
石川 「『人物相関図』はあるんですか?」
 
池井戸 「相関図はないですけど『登場人物一覧表』はあります」
 
あれをやっておかないと、いろんなところで破たんが起きるんです。
歳が全然違ったり(笑) 

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