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放送レポート

7月2日 ゲスト:鳥塚 亮さん

テーマ
  『 守れローカル線!
      いすみ鉄道公募社長・奮闘記!

 
千葉県房総半島のいすみ市・大多喜町を走るいすみ鉄道
 
1988年、旧国鉄・JR木原線廃止を受け第三セクターとして開業し
千葉夷隅郡大多喜町――大原~上総中野間の26.8km(営業キロ)を走る
ローカル鉄道は、経営難からの再建、存続をを目指し
2007年、2009年に社長を公募。
 
  そこで社長に就任したのは、少年時代からの鉄道ファン――、
  イギリスの航空会社「ブリティッシュ・エアウェイズ」
  旅客運航部長の肩書きを持つ鳥塚 亮さん。
 
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公募社長、ムーミン列車、訓練費 自己負担による列車乗務員募集など
さまざまなアイディアを駆使して
毎年1億円の赤字から黒字経営に導いた秘策を伺いました。



社長対談!
 
『社長 島耕作』作者と 『いすみ鉄道』公募社長による
社長対談が実現!
  
弘兼 「『社長 島耕作』を描いていて
     会社の経営、立て直しをどうするか――
     いつも心を砕いてるんですよ。
     自分が社長になって“一番大きいのは人件費…”とか
     いろんなことを考えながら描いてるんです」

 
弘兼憲史さんがもっとも興味をもっていたのが
いすみ鉄道は公募社長に“何”を求めたのか――。
 
123人の応募の中から選ばれた8人が受けた面接での
中心となった質問は
【経営・管理経験の有無】
【今の仕事より収入が減ってもいいか】

 
鳥塚 亮さんは面接の席で、
公募社長の『年収700万円』に対して、異議を唱えます。
 
鳥塚 「年間1億円の赤字を出している会社の社長の年収が
     700万円取れるのはおかしいんじゃないか。
     普通だったら、社長は給料をとれないでしょう」

 
弘兼 「採用!」
 
石川 「面接官の皆さん、シーンとなったそうですね」


“好きなこと”を“仕事”にできる幸せ
 
鳥塚 亮さんは49歳で「いすみ鉄道」社長に就任。
 
年収が減るとわかっていながら、なぜ公募社長に? 
 
鳥塚 「20~30代なら“上を目指そう”と思うかもしれませんけど
     50くらいになってくると、今までの経験を生かして、
     好きなことに集中して、それが地域の役に立つんであれば、
     そういう生き方もあるかなと感じましたね」

 
弘兼 「民間の航空会社で、厳しい中でやってこられた手腕を
     見てみたかったという気持ちが強かったんでしょうね」

 
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ローカル路線に誇りを 
 
「いすみ鉄道をブランド化する」(鳥塚) 
 
鳥塚 亮塚さんが社長就任時に掲げた構想には、
常に【廃線】と背中合わせ状態の会社に長年尽くしてこられた
社員の皆さんへの想いも込められていました。
 
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鳥塚 「家族・友人から『いい会社に勤めてるね』と言われる会社にする――。
     20何年ずっと赤字を垂れ流しで、
     世間から『お前たちは いらない』
     『廃止になる』と言われる会社に務めてたら
     モチベーションが下がりますよね。
     職員は鉄道の安全・正確な運行を きっちりやってるわけですから
     『いすみ鉄道』に勤めいて“すごいね”と言われるような、
     いい思いをしてもらうのが私の役目だと思っていました」

 
弘兼 「仕事に誇りを持てるような」
 
石川 「鉄道版の『島耕作』のようですね」
 
弘兼 「漫画の参考にさせていただきます(笑)」


ムーミンのお茶
 
鳥塚 亮さんは、番組をお聴きのリスナーの方へのプレゼントに
「いすみ鉄道オリジナル ムーミンハーブティー」をご用意くださいました。
 
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応募受付は終了しました


お送りした曲目
 
Up, Up And Away / フィフス・ディメンション
  (弘兼セレクション)
高原列車は行く / 岡本敦郎
  (弘兼セレクション)
ダンスのように抱き寄せたい / 松任谷由実
  (映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』主題歌)
魅せられて / ジュディ・オング
  (RN・ミヨミヨさんが初めて買ったレコード)
早春の港 / 南沙織
  (鳥塚 亮さんが初めて買ったレコード) 
オーヴァージョイド / スティービー・ワンダー
 
鳥塚 亮さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。
 
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