4月23日 庶民派グルメシリーズ 蕎麦特集!
◆テーマ
『百花繚乱!いま花開く新たな蕎麦伝説 』
庶民派グルメシリーズ第2弾!
昨年末の「ラーメン」特集に続いて今回は「蕎麦」を徹底特集!
スタジオゲストは、「dancyu」をはじめ様々なグルメ雑誌に、
数多くお蕎麦の記事を寄せている
“食のエッセイスト”宮下
さらに「団塊倶楽部」グルメシリーズといえばこのひと!
俳優の阿藤 快さんが番組前半は
東京・浜松町の文化放送周辺の おそば屋さんから中継リポート。
後半には、でき立て おそばの“出前配達人”として(?)スタジオに合流。!
リスナーの皆さんに参加いただく企画は「ラーメン」特集に引き続き
生放送ならでは楽しさ――
出題と応募から まもなくして正解と当選者を発表する○×クイズを実施。
そして“そば食いの弘兼”を自認する弘兼憲史さんの
止まらない そばトーク(&オヤジギャグ)・・・。
聴けばきっとそばを食べたくなる(はずの)
2時間の蕎麦特集をお楽しみいただきました。
■お店の自家製粉によって、個性豊かな蕎麦の世界
「優れた職人の数だけ、優れたそばがある」(宮下)
自家製粉の お蕎麦屋さんでは、
粒子の粗さ・細かさ、使用する部分に工夫をこらすなど、
製粉の方法によって個性を出すことができます。
宮下 「自由自在にいろんな そば粉を自分で作ることで
そばのバリエーションも広がるし、
個性も出てくることになりますね」
“手挽き”にこだわる職人さんのエピソードとして宮下さんは
岐阜県下呂温泉の「
「仲佐」の店主は毎朝3時間かけて
その日必要な そば粉を石臼で挽いているそうで・・・
宮下 「手挽きじゃなければ気がすまない…。
石臼を回している右腕だけが筋肉隆々になっています」
■“更科”と“田舎そば”
石臼で蕎麦を挽き、芯から出た白い粉(一番粉)が「更科」。
弘兼 「そばの香りはあまりしないけど、
上品な甘みがあると聞きました。
(一番粉の)あとの、そば殻も一緒にすりつぶしたものは
黒っぽい“田舎そば”と言われていますけど、
こっちの方が香りが強くて(人それぞれ)好き好きありますね。
僕は“田舎そば”も好きですね」
■そばを おいしくいただく食べ方
そばの食べ方について、宮下裕史さんは
「人それぞれ好きな食べ方でよい」――と前置きした上で、
そば職人の方が「このように食べてほしい」と考える
“食べ方”を次のようにご紹介くださいました。
◆速やかに、勢いよく、すする ⇒ そばの 香りがたつ
宮下 「ズズっとやってくれる女性に対しては
そば職人さんが揃って
『惚れる』と言いますね」
◆そば猪口を口元に運ぶと、
すすった際につゆが飛び散ることを防ぐことができます
◆そば猪口の つゆの中に そばをつけこむのは…NO
宮下 「あれをやって帰りに『おいしかった』と言われても
『信じない』って言ってます」
弘兼 「東京のそば屋さんは、つゆが辛くて
つけちゃうと辛すぎるという面があります」
◆つゆをつける量は、自分で加減しましょう
弘兼 「食通の池波正太郎さんが『そばの食べ方を書いていては、
『まず、つけずに食べる』
『噛むのは3回程度で、飲む』(のどごしを楽しむ)
『そばつゆは“潤滑油”程度』
『そばを ひとくち程度とり、3分の1くらいつけて
ズッ、ズッ…と2回ですすれ』とものすごく細かいんですよ」
石川 「本当に“そば食いの弘兼”だってことがよくわかりました」
弘兼 「若い頃は食べ歩きましたから」
■文化放送ソバの そば
グルメリポーターとしてもおなじみ、
「団塊倶楽部」には3度目のご登場――阿藤 快さんが
番組前半では、文化放送の そば(近く)のおそば屋さんから
中継でリポートを届けてくださいました。
1軒目は立ち食いそば屋さんの『めん庵』。
(東京都港区浜松町1-2-8)
阿藤 「立ち食いそばだけど、もりそばに生めんをつかっているんです」
オフィス街の一角にある『めん庵』は、
“安さ”、“メニューが豊富”であること
“テイクアウト”できることなどで喜ばれています。
また、注文を受けてから作り
茹で上げ時間「2分50秒」の こだわりをご紹介いただきました。
阿藤 快さんは1軒目にリポートした立ち食いそば屋さん
『めん庵』のカツ丼をスタジオに届けてから2軒目のお店へ。
CM中に弘兼さん、スタッフがいただいた後、
生放送ではスタッフ宮川くんのお腹におさまりました。
カツとご飯をよく噛みながら・・・コメントも噛みながら・・・
「卵が…あって(合って?)おいしいです」(宮川)
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12時過ぎには、お昼時で賑わう
『芝大門 更科布屋』からのリポート。
(東京都港区大門1-15-8)
『芝大門 更科布屋』さんの創業は1791年――。
七代目店主・金子栄一さんにお話を伺いました。
“更科そば”は、
そばの実の芯に近い部分を使った、白く、口当たりのいいそば。
日本酒の“大吟醸”と同じように
使われる粉は、全体の20数パーセントしかないのだそうです。
つゆの特徴は、濃厚で甘みがあること。
阿藤 「(ひと口すすって) う~ん、いいなぁ!
おつゆもそうですが、そば自体も甘みを感じますね」
金子 「つゆの甘さは、お砂糖ではなく、
ダシを濃くとることで、
お醤油の塩加減を消し甘みを増やす――ということなんです」
「“おそば”と“おつゆ”は二本柱――両輪ですから
双方、負けない“バランス”を持たないといけません」
また、金子さんは3年前
更科そばに四季折々の素材を練りこんで作る“変わり蕎麦の本
『さらしなの暖簾に伝わる 変わり蕎麦』を発表(共著)。
金子 「“変わり蕎麦”は
職人の“遊び心”と“技術の競い合い”――。
季節感を入れることができますので、
春は春、夏は夏の おそばを楽しんでいただけると思います」
『芝大門 更科布屋』さんは文化放送のすぐ そば(近く)ということで
中継をつなぎ終えた後、生放送中のスタジオに
4月の変わり蕎麦「よもぎ」「唐辛子」と、「更科そば」を
届けてくださいました。
スタジオに出前が到着
『芝大門 更科布屋』の三種類の蕎麦をいただく弘兼憲史さん
(左)前半は中継リポートを担当した阿藤 快さんがスタジオに合流
(右)文化放送の“そば”(近く)の『芝大門 更科布屋』店主・金子栄一さん
『芝大門 更科布屋』さんのホームページはこちら
■そばクイズ
去年12月のラーメン特集に続いて、リスナー参加型のクイズを実施。
今回は「そば」に関する○×クイズを出題しました。
Q.江戸時代、「引越しそば」を配る枚数は、
【大家さん:5枚、向こう3軒両隣:2枚】と決まっていた――(○?×?)
【正解】・・・○
Q.お蕎麦屋さんの符丁で
お蕎麦の量を、普通より少な目に盛って出すことを
「ウメ」という――(○?×?)
【正解】・・・X (“さくら”または“きれい”)
Q.(“蕎麦をすする芸は日本一”柳家小さん師匠の「時そば」をお聴きいただき)
蕎麦は つゆにどっぷり浸けるは“粋ではない”と言われ、
小さん師匠もそれを実践していましたが、
晩年に「汁を最後まで付けて食ってみたかった」と言っている。
【正解】・・・○
Q.鴨南蛮の“南蛮”とは「蒲鉾」のことである――(○?×?)
【正解】・・・X (ネギ)
Q.お蕎麦にまつわる言い伝えで
うどんは太いから一度に三本ぐらいずつ、蕎麦は細いから六本ぐらいずつ
口に運ぶのがちょうど良いとされている――(○?×?)
【正解】・・・○
“被災地に元気を!”の思いをこめて
正解された方の中から抽選で、被災地の名産品をプレゼントいたしました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
■お送りした曲目
◆わな / キャンディーズ
(弘兼セレクション)
◆おまえに / フランク永井
(弘兼セレクション)
◆花の名 / BUMP OF CHICKEN
◆AS TIME GOES BY / フランク・シナトラ
◆なみだの操 / 殿さまキングス
(弘兼セレクション)
◆つめたい部屋の世界地図 /井上陽水
◆When You Wish Upon A Star 星に願いを / ビリー・ジョエル
◇宮下裕史さん、阿藤 快さんの名言・好きな言葉(そばに対する想い)はこちらをご覧ください。
◇過去の放送レポート バックナンバーはこちら