4月16日 ゲスト:黒鉄ヒロシさん
◆テーマ
『歴史に学ぶ!
未曾有の災害・・・
その復興に いま求められるリーダー像とは 』
もはや番組レギュラーともいえる漫画家の黒鉄ヒロシさんが
「団塊倶楽部」3度目のご登場!
今年2月に発売されたばかりの黒鉄さんの新著
『千思万考』(幻冬舎)を元にして、
未曽有の災害を前に“いま求められるリーダー像”について、歴史に学ぶ2時間。
■真のリーダーの必須条件
黒鉄ヒロシさんが掲げる“理想のリーダー像”は
「優先順位のつけ方に過ちがない」
「予測性に富み実行力がある」
「自己犠牲の精神」――。
歴史上の人物の中で
価値観――人には6つの価値観があるといわれる――のバランスがいい――として
名前が挙がったのは織田信長と坂本龍馬。
黒鉄 「これが好き、これは嫌い――ということがない。
だから、みんなのために優先順位をつけることができますけど、
(バランスが)偏っていると、これがつけられないんです。
リーダーはバランス感覚のある人でないと困る」
自分のために身を守る人がリーダーになってはいけない――
みんなのために命を賭してやってくれる人が真のリーダー――という
自己犠牲の精神を有する人物としては勝海舟と大久保利通。
徳川幕府・幕府軍の総大将でありながら幕府打開に手を貸した勝海舟。
日本全国から狙われながら、真実がわかったときは慕われたのは なぜか?
黒鉄 「裏表がないからです。
真実を知らしめるまで生きていたからよかった」
また、給料を全て国庫に入れていたという大久保利通も
黒鉄 「自己犠牲の人でしょう。
でも“いいやつだった”とわかるまでに
思い半ばに命を落とす…気の毒ですね」
■東北ならではの人格は弘兼さんとは正反対?
「みんな東北の人なんですよ」(黒鉄)
黒鉄さんが“意外な共通点”として挙げた人物が次の4人。
上杉鷹山(米沢藩主)
後藤新平(陸奥国胆沢郡塩釜村=現 岩手県奥州市出身)
高橋是清(仙台藩足軽高橋家の養子)
保科正之(会津藩主)
黒鉄 「東北の人独特の粘り強さ――
寒さに耐えた…、農作物が豊穣にできない…とか
それから“人格”ができるのかな、とも思うんです」
弘兼 「気候が人格を作る――というのは聞いたことがあります。
雪に閉ざされた時間が長いと、
僕ら山口県の人や高知の人とかとは、性格が違うかもしれません」
▲(左)“ひろかね”弘兼憲史さん (右)“くろがね”黒鉄ヒロシさん
石川 「東北地方の人間からすると、
革命とか幕府に対して一矢報いたり…
すでにあるものを壊してくれるのが西の人というイメージで、
そこから新しい政府を建てなおしたりするのは
東北の人の方が得意だったのかな、という気がするんですよね」
弘兼 「たしかに西は“お調子者”が多い気がします。
僕もその気質が若干残ってる気がして…(笑)」
石川 「残ってるどころじゃなく、プンプンしますよ(笑)」
■お送りした曲目
◆がんばろう / アンサンブル・ヴェルソー
(弘兼セレクション)
◆大阪ラプソディー / 海原千里・万里
(弘兼セレクション)
◆悲しき雨音 / カスケーズ
◆ペイパー・ムーン It's Only A Paper Moon / 美空ひばり
◆車屋さん / 美空ひばり
◆あの人の手紙 / かぐや姫
(RN・邦丸あにいの舎弟さんが初めて買ったレコード)
◆OK牧場の決闘 / フランキー・レイン
(黒鉄ヒロシさんが初めて買ったレコード)
◆サクラ色 / アンジェラ・アキ
黒鉄ヒロシさんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。