11月27日 ゲスト:役所広司さん
◆テーマ:『役所広司54歳
忠臣蔵、役者魂、そしてプライベートを語る!』◆
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ゲストは1956年生まれ 現在54歳の役所広司さん。
千代田区役所勤務から俳優に転向。
1984年『宮本武蔵』(NHK)
1996年『Shall we ダンス?』『眠る男』
1997年『うなぎ』、2006年『BABEL』
2010年9月『十三人の刺客』・・・
そして12月18日公開 映画『最後の忠臣蔵』で
主人公・瀬尾孫左衛門を熱演!
日本を代表する俳優 役所広司さんが「団塊倶楽部」に登場!!
『最後の忠臣蔵』の見どころから、出演する作品選びのポイント、
話題のコマーシャル、貴重な音楽活動のついて、
そして「コンビニ、ホームセンターが好き」と語るプライベートまで…
役所広司さんの素顔に迫る独占インタビューを敢行!
■最新作『最後の忠臣蔵』
インタビューは先月、都内のスタジオで行いました。
直前に写真撮影を済ませ、いよいよ「団塊倶楽部」のインタビューへ。
役所広司さんとの対面直前
身だしなみを確認する弘兼さんと ご登場を待ちわびる石川アナ
石川 「(試写で)作品を拝見しまして涙滂沱しました」
弘兼 「こんなに泣いたのは『砂の器』以来です」
いきなり今回の本題から ズレますが弘兼さんから意外な告白!
映画『砂の器』は石川真紀ぴょんが生まれた1974年に制作されました。
石川 「かなり久しぶりですね」
この時「緊張しました」という弘兼さん――。
インタビューは『最後の忠臣蔵』の話題からスタート。
■最新作『最後の忠臣蔵』
日本人にとってはおなじみの「忠臣蔵」で有名な吉良邸討入り。
赤穂浪士には、生き証人として後世に真実を伝える使命を帯びた
二人の生き残りがいた・・・
石川 「二人が16年ぶりに再開して、物語は感動的な…
胸がキュンとなるラストシーンへと進んでいきます」
弘兼 「四季の美しさ、カラーの美しさ…竹の青さ、もみじの赤さ
討入りのシーンを真上から撮影したカメラアングル…
素晴らしいシーンがたくさんありましたね」
役所広司さんが主人公・瀬尾孫左衛門役で主演する
『最後の忠臣蔵』(12月18日公開)について伺いました。
◆役作り
役所広司さんは撮影に向けて10キロ減量。
役所 「脂の乗ったお腹じゃいけないな、と(笑)」
お腹を引き締める必要性について、インタビューではハッキリと言明してくださいましたが
ぜひ、劇場でご確認ください。
◆ドキドキ! そして笑い…?! 弘兼さんイチ押しシーン
(詳細は伏せますが)
物語終盤の「抱いてくれ」と言う一連のシーンに感動し
「ドキドキしました」という弘兼さん。
石川 「周りの皆さんが笑っていて、
その笑いが、年代によって意味が違うように思いました」
役所 「武骨さに 皆さん笑っていたみたいですね」
◆女性ファンはクラクラ★★ 演技派同士の共演
孫左衛門の親友・寺坂吉衛門を演じる佐藤浩市さんとの共演について役所さんは
「浩市さんは本当に共演者としても頼もしかったですね」と振り返ります。
弘兼さんは、役所広司さんと佐藤浩市さんの共演を
「三船敏郎さんと仲代達矢さん」「山崎 努さんと緒形 拳さん」に次いで
現代の本格的な演技派同士の渡り合い――と絶賛。
役所 「共演していて何が楽しいかというと、
俳優さんから自分が想像していた以上の
エネルギーをもらうというんでしょうか、
初めて向き合って、お芝居・セリフをやりとった時に
セリフ以外のものが通じる…感じる…
想像していた以上に自分の心が動いた時が面白いですよ」
お互い“人生を背負ってきた”者同士、
「いい俳優さん」との共演は
台本を見ただけでは想像することのできない感情が
いざ、目と目を合わせ瞬間に湧き上がるそうです。
役所 「目が合った時に初めて感じますよね」
(インタビュー後、11/27の生放送で)
弘兼 「これからの日本映画を背負って立つ二人ですよね」
◆武士として・・・女性への想い
女性の想いに応えるべきか、使命を全うすべきか…
孫左衛門の生き方に対して、演じた役所広司さんは どのように感じたのでしょうか。
役所 「“幸せの選択”があったにも関わらず…
自分が“侍”であるということに関しても、
『なんで侍っていうのはこんなに厳しいんだろう』って思いも
あったと思いますよ」
弘兼 「僕だったら すぐ“あっち”の方に行っちゃいますよ(笑)」
石川 「そう おっしゃると思いました(笑)」
◆完成した作品を観て
『最後の忠臣蔵』完成後、初めて観た時の印象を伺いました。
役所 「やっぱり杉田さん(杉田成道監督)の世界――
泣かせるドラマですよね。杉田さんはすごいですよね。
お客さんの気持ちが手に取るようにわかるんじゃないでしょうか」
弘兼 「最後、音楽がくり返し重なってきて…
エンドタイトルでまた泣けるんですよね」
『北の国から』シリーズの演出家としても知られる
杉田成道監督の演出を、役所さん、弘兼さんが絶賛!
弘兼 「自然を撮るカメラワーク…ものすごくきれいでしたね」
役所 「雪のシーンになると燃えちゃうんです、杉田さんは」
そして、延々と撮り続けたという“雪のシーン”の撮影を振り返る
役所さんの口からは おなじみのメロディが。
役所 「♪あ~ あ~ あああああ~という音楽が
頭に流れてくるんです(笑)」
12月18日公開 映画『最後の忠臣蔵』について詳しくはこちらをご覧ください。
■出演作品を選ぶポイントは・・・監督
役所広司さんに出演作品を選ぶポイントは
“監督が これまでどのような作品を撮ってきたか”
“自分が観てみたいと思うか”――。
まずは台本や原作を見て判断する――とした上で重要なポイントは・・・
役所 「やっぱり“監督”ですよね」
たとえ、よく目にしてきたストーリーであっても
監督によってはチャレンジしてみたい」と思うそうです。
■シリアス or コミカル ・・・どちらが好み??
喜劇作品への出演が少ない――という話題になって・・・
役所 「どちらかというと喜劇のほうが向いてると思いますね」
シリアスな映画でありながらも、ユーモアの要素がある作品を好むという役所さん。
演じる際には「マジメでシリアスな役でも人間的なユーモアを探す」そうです。
ユーモアといえば・・・
今、人気を集めているコマーシャル シリーズの話題に――。
弘兼 「ダイワマンは すごい笑いました。
ああいうコミカルなものも すごく面白いですよね」
役所 「最初に“文字コンテ”というものをいただいたんですけど
それを見ただけでも、腹をかかえて笑いましたね」
弘兼 「あれは どんどん広がりそうですよね?」
役所 「今後も…ご期待ください」
■“師匠”仲代達矢さん
10月30日放送のゲスト・仲代達矢さんは役所広司さんの師匠であり、
『役所広司』の芸名の名付け親。
仲代さんが主宰する劇団「無名塾」の入団試験に200倍の難関を勝ち抜いて
たったひとり合格したのが役所広司さんでした。
役所 「拾ってもらったんですよね、そのへんの石ころを」
役所広司さんが無名塾を選んだワケは、千代田区役所に勤めていた頃…
たまたま“余った切符”をもらって観た舞台が仲代さん出演の『どん底』だったから。
役所 「その舞台が本当に面白くて、
それで演劇に興味を持ったんですよ」
弘兼 「あごとひげの感じとか『最後の忠臣蔵』の出で立ちが
仲代達矢さんを彷彿とさせる雰囲気がありますよね」
■秘蔵音源オンエア!!
フォークソングが流行していた子供の頃…
音楽が好きで、ギターを手に全国を回る暮らしをしたい――と考えていたそうですが
1984年、28歳の時には、アルバム『YAKUSHO』を発表。
このLPレコードを持っていた石川真紀ぴょんが話題を振ると・・・
役所 「恥ずかしい! 俳優として出た時、
軽薄に(アルバムリリースの)話に乗ってしまってやってみたんです。
片手間ではできるもんじゃなかった…反省してます(苦笑)」
放送では、役所広司さんが作曲を手掛けた楽曲
『願い』をお聴きいただきました。
弘兼 「(インタビューで この話題になって)恥ずかしそうでしたけど、
“男前”って歌い方ですね」
石川 「また歌っていただきたいな、と思います」
■役所広司さんの好きなものとは?? プライベートに迫る!
◆趣味は『木工』
役所 「道具を買い揃えるのが好きなんです」
自身の
家具や箱を作るのが大好きなのだとか。
新しい木を 古く見せるための塗装・ワックス…
木目を出すためにワイヤーブラシをかけるなど、かなり本格的です。
役所 「木って、ほったらかしにしておくと、どんどんかわっていくので、それが面白くてやってます」
弘兼 「私の連れ合い(紫門ふみさん)は仏像を彫るのが好きで……
途中でほったらかしにしてあります(笑)」
◆スポーツは『自転車』
最近、近所に いい自転車屋さんがオープンしたという役所さん。
古い自転車の修理を頼んだ際、
思った以上に きれいになって戻ってきたことに感動。
街走りを楽しんでいるそうです。
役所 「自転車でフラフラするのは面白いですね。
路地とか、ここの道がここにつながってるのか…って」
◆ピーナッツ、かりんとうを買うことも…『コンビニ』『ホームセンター』が大好き
役所 「スーパー、コンビニ、ホームセンターが大好きです」
石川 「意外ですね!」
弘兼 「ホームセンターは夢のパラダイスですよ(笑)」
コンビニエンスストアでピーナッツ、かりんとう、コーラを購入する役所広司さん。
なかなか想像ができませんが、
日本のどこかに、かなり日常的にある風景なのだそうです。
ちなみに、デパートでの買い物は(紳士服売り場で)鏡に
「薄汚れた自分が映ると 居心地の悪い…」ことから
“敷居が高い”のだとか。
■インタビュー、生放送を終えて
番組のエンディングから――。
弘兼 「『最後の忠臣蔵』はいろんな映画賞を取るような作品だと思いますね」
石川 「幅広い年代、国・地域・文化を超えたメッセージが込められた気がしますね」
(役所広司さんの好きな言葉について詳しくはこちら)
■お送りした曲目
◆暁の出撃 Whistling away the dark / ジュリー・アンドリュース
(弘兼セレクション)
◆願い / 役所広司
◆Shall we dance? / 大貫妙子
◆デスペラード / イーグルス
◆ペッパー警部 / ピンクレディー
(RN・イズミンさんが初めて買ったレコード)
◆砂に消えた涙 / ミーナ
(役所広司さんが初めて買ったレコード)
◆遠い日 (『最後の忠臣蔵』オリジナル・サウンドトラックより)
役所広司さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。