11月13日 ゲスト:喜多條 忠さん
◆テーマ:『「神田川」のミリオンセラーから37年
今、作詞家・喜多條 忠は“新しい演歌”をめざす!!』◆
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ゲストは作詞家の喜多條
かつて放送作家として
番組制作に携わっていた喜多條さんが
“ふるさと”と語る文化放送にご登場。
作詞を手掛けるきっかけから
『神田川』誕生の経緯…
そして、小説『女房逃ゲレバ猫マデモ』、
城之内早苗さんの新曲『泣き砂 海風』のことなど
数々の名曲とともに・・・
(オヤジギャグも交えて)
たっぷりと“喜多條節”を味わいつくす2時間となりました。
■『神田川』誕生秘話
「あのスピードで書けるなら僕の歌を書いてください」
文化放送の番組に出演するデビュー直後の新人歌手・南こうせつさんと
台本を書く放送作家・喜多條 忠さん。
喜多條さんに対して“猛烈な速さで台本を書き上げる”イメージを抱いていた
南こうせつさんが、ある時、作詞を依頼――。
喜多條 「内容は関係なく“スピード”で判断したんです」
神田川沿い、畳三畳の彼女の部屋に2年通った経験をもとに詞を完成させると
FAXがない時代、電話越しに口頭で伝え・・・
・・・それを書き取りながら、すでに鼻歌で歌っているこうせつさん。
喜多條 「書き取った時にメロディができてるんですよね」
アルバムに収録される一曲として作られた『神田川』――。
深夜放送でアルバム全曲を放送すると『神田川』にリクエストが集中。
電話オペレーターが受け付け処理をしたリクエストカードは
“札束1千万円分”はあろうかという高さに!
弘兼 「詩のインパクトがすごく強くて、
♪赤い手拭いと、♪洗い髪が芯まで冷えてのフレーズが
頭に残るんで、やっぱり“詞の力”だったんでしょうかね」
◆若かったあの頃、怖かったものとは・・・
元々、♪若かったあの頃 何も怖くなかったで終わるはずだったという『神田川』。
喜多條さんは、最後に( )の中に( 何々が怖がった )と書き添えたそうです。
それが“「おかえり」とも言わずにカレーライスを作っている彼女”であり、
「こういう暮らしで一生を終わりたいと思った」と振り返っています。
また「歌は説明してはつまらない」という喜多條さんは次のようにもコメント。
喜多條 「レコードを買ってくれた人がそれぞれの体験で、
自分の思い出として処理してくれればいいんです」
※『神田川』には たくさんのリクエストをお寄せいただきました。
■小説『女房逃ゲレバ猫マデモ』
2008年に小説に挑戦、『女房逃ゲレバ猫マデモ』を発表した喜多條 忠さん。
喜多條 「僕の場合、歌も小説も全部実話です」
想像することしかできない女性心理――。
過去に 話をした・付き合ったことがある
実在の女性とのエピソード=実話に基づいていなければ書けないそうで、
「95%が実話」なのだそうです。
石川 「こんな赤裸々に…って(実話だと)知って読むと…」
喜多條 「物を書く人は どれだけ裸になれるか――です」
※この日は、喜多條 忠さんの小説『女房逃ゲレバ猫マデモ』をリスナー5名様にプレゼント。
たくさんのご応募をお寄せいただきました。
応募受付は終了しました
■どうして女心がわかるのか?!
喜多條 「わからないから書いてるんですよ。
たぶん、ほとんど当たっていないと思います」
「よく女心がわかるわね」と言われることも多いという喜多條さんですが、
「ちっっっともわかってない」と これを否定。
喜多條さんの詞の世界は“想像力”によって生み出され、
想像して書くからこそ、
実際の人よりも“ロマンチック”になる――と自ら分析。
一方、弘兼さんも・・・
弘兼 「僕も女性の主人公を描く時、
ちっともわかってないのに『こうであろう』と描くんですよ」
男性からすれば、見えそうで見えない女性の心理・・・
そんな話題の中から喜多條さんの頭の中には次回作の構想が急浮上?!
喜多條 「自分の心・他人の心が映る鏡があったら怖いじゃないですか。
でも、隠してくれる鏡がってのが・・・あ、うまいこというな」
■お送りした曲目
◆山の音 / クレイジーケンバンド
(弘兼セレクション)
◆赤い風船 / 浅田美代子
(弘兼セレクション)
◆神田川 / かぐや姫
(作詞:喜多條忠さん)
◆メランコリー / 梓みちよ
(作詞:喜多條忠さん)
◆凍て鶴 / 五木ひろし
(作詞:喜多條忠さん)
◆泣き砂 海風 / 城之内早苗
(作詞:喜多條忠さん)
◆北上夜曲 / 多摩幸子、和田弘とマヒナスターズ
(RN・昼行灯さんが初めて買ったレコード)
◆阿修羅海峡 / 松原のぶえ
(作詞:喜多條忠さん)
喜多條 忠さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。