ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

8月14日 ゲスト:因幡 晃さん

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テーマ『デビュー35周年
         因幡晃のターニングポイントになった この4曲!』

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  デビュー35周年を迎えた
 シンガー・ソングライター因幡 晃さんを
 ゲストに迎えて
 歌手生活の“ターニングポイント”となった
 楽曲4曲に込められた想いを
 じっくりと伺いました。

 話題は
 デビュー曲『わかって下さい』誕生秘話から、
 因幡晃流・楽曲制作法
 そして(なぜか)フランス語にそっくり――という
 秋田弁談義へ…。
 
 さらには
 別涙わかれ』『わかって下さい』
 スタジオ生演奏とボリューム満点!
 感動秘話と笑いの2時間を
 お楽しみいただきました。
オープニングでは『別涙』の生演奏でご登場!
 
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ターニングポイント1『わかって下さい』
 
1954年(昭和29年)生まれで現在56歳の因幡 晃さんは
石川真紀ぴょんと同じ秋田県出身
 
  高校卒業後、秋田県北部の鉱山地帯で“鉱山技師”として働いていた――という経歴を伺って、
  「昔、石を集めていた」という弘兼憲史さんの目がキラリ!
  冒頭はなぜか“石”の話題に…。
 
弘兼 「石が結晶になって、キラキラとして宝石のように見えて…
     黄銅鉱[おうどうこう]とか、閃亜鉛鉱[せんあえんこう]とか、方鉛鉱[ほうえんこう]とかありますよね」

 
    「“団塊”という言葉が鉱山用語らしくて
     『ノジュール』といって“塊”になって露出しているものを
     “団塊”っていうらしいですね」

 
  思いがけない方向へと話が広がって困惑気味の石川真紀ぴょん
  とっさに出た質問も
  「拾って集めるんですか?」と、どこか噛み合わず…
 
  弘兼 「拾って集めるというか…(困惑)
       …売られたり、交換したりしてたんです」

 
鉱山の話題になったのも、
因幡 晃さんの大ヒット曲『わかって下さい』誕生に関係するから。
 
「『選鉱[せんこう]』というセクションの実験室にいて、
 ビーカーを振ったり、いろんな実験をしていて・・・
 鼻歌交じりに浮かんだのが『わかって下さい』です」

 
  故郷・秋田の自然、そして恋に焦がれ、別れに憧れる19歳の若者に、
  ある日“フッと舞い降りる”ようにして出来上がった
  因幡 晃さんのデビュー曲『わかって下さい』
  
  第10回ヤマハ・ポピュラーソングコンテストで最優秀曲賞を受賞した1975年、
  そして歌手デビューを果たした76年を
  「人生の中で本当に目まぐるしい年」と振り返る因幡さんは、
  やがて、鉱山技師の仕事と歌手の“二足のわらじ”を履く生活から
  歌手一筋の道を歩むことになりました。
 
また、『わかって下さい』が多くの歌手の手でカバーされることに関しては…
 
 因幡
  「自分のちっぽけな人生のかけらを歌にしたのを、
   いろんな人が歌ってくださるっていうのは、
   本当にビックリしますね」

 
 歌手人生のターニングポイントとなった
 『わかって下さい』
 番組12時台に生演奏を披露していただきました。


(左)目の前で繰り広げられる生演奏に聴き入る二人
 
石川 「うっとりしますねぇ~」
 
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ターニングポイント2『痩せ地の薔薇』
 
「独特の存在感を持つ阿木耀子さんと仕事をしたかった」という因幡 晃さんの
願いがかなったのが1995年。
阿木耀子さん作詞の『痩せ地の薔薇』を発表。
 
  因幡 「(曲を)作る時に“痩せ地の薔薇”っていうタイトルだけで、
       『どういうものになるのかな?!』というドキドキ感がありました」

 
“詩先”の作曲法によって完成した作品に阿木さんも
「詩の世界観との相乗効果で新しい世界感が見えてきた」と満足そうに語ったそうです。
 
因幡 「一緒に仕事をして“未来”が見えてくる――っていうのが
     一番大切な事ですから」

 
 
  ◇◆曲作りの方法◆◇
 
  頭の中に、フッと自然と浮かび上がったメロディに
  あとからコードを付けるスタイルが因幡流
 
「好きなメロディの中に、いくつかの“言葉”があり、
 好きな言葉の中には、いくつかの“メロディ”がある――」

 
『痩せ地の薔薇』では、阿木耀子さんの詩がある中で
「僕のフィルターを通して、阿木さんの言葉がどういう風に浮かび上がってくるのか――
 いくつかのメロディでしかなかったから、それをすくい取る作業」
だったそうです。
 
  風呂場で――髪の毛を洗っている時に“発想する”ことが多い――という点に
  共通点を見つけた弘兼憲史さん。
 
 原作のある漫画を描く際には、
 はじめに原作を読む段階で
 要所要所の“絵”が浮かぶのだとか。
 
弘兼 「漫画は“ラスト”が一番重要で、
     あとポイントとなる絵、イントロがあれば、あとはつないでいけるんです。
     (因幡さんの曲作りと)非常によく似た作業だなと思いました」

 
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ターニングポイント3『そして今は』
 
シャンソンやカンツォーネなど60~70年代ヨーロッパ系の音楽に強い関心を抱いた
因幡 晃さんは、アルバム『HOLIDAYS』(地中海レーベル)で
フランス、イタリア、ギリシャ語で名曲のカバーに挑戦しています。
 
ジルベール・ベコーによって書かれ、歌われたシャンソン――世界中で大ヒットした
『Et Maintenant』(原題)を『そして今は』のタイトルでカバーした際には、
先生の指導を受けてギリシャ語を学ばれたそうです。
 
因幡 「ギリシャ語は難しかったですね」
 
ベコーさんの来日コンサートでは、直接会う機会にも恵まれ、
「ピアノを弾きながら歌いかける独特の叫びには、全身が震えるような感動を覚えました」
 
  因幡 「歌って、きれいに歌いたいと思ってたんですけど、
       ベコーのような“叫び”であったりするものも
       絶対に必要なんだな――と勉強になりました」

 
 
ギリシャ弁の話題になったところで、
秋田弁とフランス弁の発音が近い――という話題にも。
 
  たとえば・・・『んめぇがら、け』=「美味しいから召し上がれ」
 
さらに“上級”向けとして
「家の前の道路が春先になると雪が融けて、
 ぐちゃぐちゃになって泥が跳ねて汚くて歩けないね」
を秋田弁で披露。
 (とても文字ではご紹介できません)
 
弘兼 「さっぱりわからない!(笑)」
石川 「イントネーションがフランス語っぽいですよね」
 

秋田弁で盛り上がるスタジオ
 
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ターニングポイント4『まん丸の蒼い月』
 
デビュー35周年記念アルバム『まん丸の蒼い月』
「わかって下さい」などのセルフカバー5曲、
アルバムタイトル曲「まん丸の蒼い月」を含めた新曲7曲の計12楽曲を収録。
 
  ピアノを中心とした最少編成での楽曲作りで“スタジオライブ録音”を実践。
 
  弘兼 「一発で決めなきゃいけない、緊張感のある録音ですよね?」
  因幡 「ミュージシャンの皆さんも『久しぶりのスリリング』と
       おっしゃってくれました。
       臨場感っていうのは、生でやらないと伝わらないもんだと感じました」

 
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もしも生まれ変わったら・・・
 
この日のメッセージテーマは『もし生まれ変わったら、就いてみたい職業』
 
 スタジオの3人の答えは・・・
 
  弘兼 「漫画家か、映画を作るか、料理人になりたいですね。
       料理大好きですから、今はペンよりも包丁を持ってる方が楽しいですね」

 
  因幡 「どんな職業でも“努力”しなければいけないですけど、
       その努力を省いてもいいんですね?
       (それなら)私は『またぎ』――。」
 
      「自然を相手に獲物を仕留めてみたり、
       四季折々の山菜を見つけるっていう…すごく魅力を感じます」

 
  石川 「言っていいですか?
       アイドルになりたいです…」

 
  弘兼 「聞くんじゃなかった」
 
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お送りした曲目
 
Tokyo / 井上陽水
  (弘兼セレクション)
別涙[わかれ] / 因幡 晃 LIVE
 
しあわせの近道 / 因幡 晃
  (弘兼セレクション/アルバム「まん丸の蒼い月」より)
痩せ地の薔薇 / 因幡 晃
 
わかって下さい / 因幡 晃 LIVE
 
ET MAINTENANT ~そして今は~ / 因幡 晃
 
わたしの城下町 / 小柳ルミ子
  (東京都葛飾区の鈴木さんが初めて買ったレコード)
青春の光と影 / ジュディ・コリンズ
  (因幡 晃さんが初めて買ったレコード)
まん丸の蒼い月 / 因幡 晃
  (35 Anniversary Album「まん丸の蒼い月」より)
 
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因幡 晃さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

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