8月7日 弘兼憲史 放送後記
◆ゲスト:片岡鶴太郎さんの回◆
きょうは本当に“多芸多能”な片岡鶴太郎さん・・・。
僕が知ったのは“お笑い”“モノマネ”の鶴太郎さんでしたけど、
そのあと“ボクシングのトレーナー”、それから“絵”なんですよね。
あの方は、最初のスタートが“お笑い”でなかったら、
今頃は相当、有名な、高名な画家になっているかもしれない、というくらい
デザイン的な絵で、構図が素晴らしい絵を描かれますよね。
本当に、部屋に飾りたいような絵を描かれる方です。
お会いして話してみると、本当に繊細な気持ちも持ち合わせていらっしゃる・・・、
しかし、僕と一緒で“能天気”なところもある・・・
そのへんが非常に興味深かったですね。
一度、一緒に飲みたいようなお方ですね。
■弘兼語録
◆四季の中で好きな季節は??
冬ですね。寒いのは好きです。
部屋から外に出た時に、ひんやりとした冬の匂いっていうのがあるんですよ。
スキー場に行った時の匂いにも似ているんですが、
あの匂いが好きですね。
あと、首に巻くマフラーみたいなのが好きなんで、
あれを巻いてると気持ちがいいな、と。
◆“プッツン”することは??
あんまりないんです。
“キレる”ってことはなくて『まぁいいか』ってなるんです。
漫画の締め切りが迫りながら、アイディアが浮かばない場合――
『まぁいいか、面白くなくても』
イチロー選手だって、6割ははずしてるわけです。
■弘兼セレクション
◇私のお父さん ~オペラ「ジャンニ・スキッキ」 / モンセラ・カバリエ
『異人たちとの夏』という映画があって、
山田太一さん作、市川森一さん脚本、大林宣彦さんが監督された、
ちょっと怖い映画なんですね。
そこに、きょうのゲストの方は出演されていたんです。
その時にかかった曲「わたしのお父さん」。
プッチーニの歌劇の『ジャンニ・スキッキ』という中での有名な曲なんですが、
これが印象的に、霊が出てくるときにかかったりするんです。
カバリエの歌で聴いてください。
◇夏の日の恋 / パーシー・フェイス・オーケストラ
夏にちなんで『夏の日の恋』という曲です。
1959年の『避暑地の出来事』という――
トロイ・ドナヒュー 、サンドラ・ディーという美男美女が出た映画で流れて、
この曲は大変ヒットしまして、9週連続全米ナンバー1の曲です。