7月31日 金田一秀穂さんの名言
■「日本」は「にほん」か「にっぽん」か?
どっちでもいいんです。漢字さえ合っていれば。音はどうでもいいんです。
たぶん「
「ジッポン」が「ジャパン・ジパング」になったんだろうと思うんですね。
でも、不思議な国ですよね。“音”がどうでもよくて“文字”だけが重要なんです。
石川 「国際舞台のスポーツ観戦で応援する時は
『ニッポン チャチャチャ』のほうが語呂がいいですね」
弘兼 「『ニホン チャチャチャ』だと“抜け”ますね」
言葉って、みんなそれぞれが持ってるわけなんです。
誰のものでもなくて、みんなのものなんです。
それぞれの人たちが持ってる日本語が“正しい日本語”なんです。
僕が決めるとか、文科省が決めるとか、そんなことは全くないんです。
“自分たちの日本語”が“いい日本語”なんです。
■金田一秀穂さんの好きな言葉
『棚からボタもち』
人間というのは何事も“運”の勝負である・・・。“運”でだいたい決まる。
その時に棚から“ボタもち”程度は落ちてくる。
“とってもいいもの”が落ちてくるわけじゃなくて、
ボタもち程度なわけです。
ボタもちは“ちょっと嬉しい”ですけど、
“上等なおやつ”程度で、
主食にはならない・・・ステーキが落ちてくるわけじゃない――。
だから“棚ボタ”くらいが罪にもならないし、
その程度の“運のよさ”なら、まぁ、許してもらえるかな。
弘兼 「棚から“金塊”が落ちてきたら怖いですね。
あまり贅沢じゃないほうがいい、と」
“ボタもち”程度が棚から落ちてきたら
「あ、ちょっと、うれしい」――ということなんです。
石川 「(ゲスト・クエスチョンで)お好きとおっしゃっていた“お餅”が入ってました」
お餅、大好きです。ボタもちになれば、なおよし(笑)
■金田一秀穂さんの著書をご紹介!
『ことばのことばっかし 「先生」と「教師」はどう違うのか?』
(マガジンハウス/1,365円)
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■団塊ホームルーム ~ ゲスト・クエスチョン
Q.昨夜の睡眠時間は?
A.3時間
昼寝とトータルで6時間にはなります。
Q.今朝の朝食のメニューは?
A.ミューズリー
きょうは9時半に起きたので(ほとんど何も食べていない)。
ミューズリーは乾燥した麦で、スイスの食べ物らしいです。
これでダイエットができました。
Q.気になっているニュースは?
A.NHKが相撲を中継しなかったこと
白鵬に期待しているんです。
Q.今、気になる人は誰?
A.仏陀
仏陀という人が
「この世界をどう捉えたのか」ということが気になってるんです。
Q.子供の頃のニックネームは?
A.金ちゃん
僕らの世代は「
『金田一少年の事件簿』の一少年は
『じっちゃんの名にかけて』っていうんですけど
僕は“お父さん世代”なので、
お父さんが何をしている人なのか、とっても気になるんですよ。
Q.タイムマシンがあったら、行きたいのは過去?未来?
A.過去
6万年くらい前のアフリカに行ってみたいです。
5万年くらい前に「言葉」ができたっていうんですけど、
「言葉」が生まれる寸前の人間を見てみたい。
生物として“鳴き声”があるはずなんです。
僕らは、人間としての“鳴き声”だったら、
世界中の人と会話ができてるはずなんです。
Q.晴れ男?雨男?
A.絶対 晴れ男
Q.好きな作家は?
A.川上弘美さん
今の日本の人で、一番きれいな日本語を書ける人だと思います。
“情緒”を切り捨てた“ハードボイルド”な感じで、
とっても“ロマンティック”なもの――
無愛想だけどいい、というものを書く人です。
弘兼 「背の高い、きれいなかたですよね。
私の連れ合いの紫門ふみが仲良くて、
お茶の水女子大の時の、川上さんがSF研、うちのかみさんは漫画研究会で
その時からの知り合いです」
Q.無人島に“一つ”持っていくなら何?
A.猫
弘兼 「僕は犬がいいです。猫は愛想がないですよね?」
猫は“会話”できるんですよ。
会話の順番を守るんです。
ターン・テーキングっていうんですけど、絶対 猫です。
Q.今まで食べたもので死ぬほど おいしかったものは?
A.とってもうれしい質問だから、時間がかかります。
海苔巻の端っこが好きです。
あと、お餅とか・・・品川巻き、磯辺巻きっていうんですかね。