6月26日 弘兼憲史 放送後記
◆クレイジーキャッツ スペシャル / ゲスト:犬塚 弘さんの回◆
クレイジーキャッツは子供の頃から大ファンで、
まさかこうやって、
クレイジーのメンバーの方とお話しできる機会があるとは思ってもみませんでしたね。
犬塚さんもご高齢なので、
最初は「ちゃんとお話しいただけるか」心配だったんですけど、
なかなかどうして、
本当に、ずっと楽しく喋っていただいて、
むしろ、こちらが止めに入らないといけないくらい、お話しいただいて
本当にありがたかったです。
感動的なお話もありましたし、
植木さんのお話をされるときは涙ぐんでいらっしゃいました。
放送中、僕もジーンときたところもありましたし、
これまで番組を続けてきた中で、
きょうほど感動的になったことはなかったですね。
僕も楽しく過ごすことができました。
(オンエア中)
中学を卒業する時、寄せ書きを書いたんですが
みんな
「バッチリ生きていこう」
「お呼びでない」
「C調でいこう」とか、
クレイジーキャッツの言葉を書いてました。
それくらい、流行ったんです。面白かったですよね。
本当に影響を受けました。
■弘兼セレクション
◇実年行進曲 / クレイジーキャッツ
昔“おっちゃん”のことを「壮年」という時代がありましたよね。
「壮年」という言葉はカタいんで、
何かいい言葉はないだろうか、と
「実年」という言葉が出てきて、
この「実年」という言葉が使われたころ作られたのが
『実年行進曲』――(1986年)。
青島幸男さん作詞、大瀧詠一さん作曲の曲です。
(曲後)
冒頭で「♪気にしない、気にしない」っていうじゃないですか。
これ、僕の生き方なんです。
『気にするな』という本を、つい最近出しまして(笑)
大の大人が率先して“バカ”やってるじゃないですか。
これを僕らが中高生のころ見ていて
「こういう大人になりたいな」と思ってましたから。
実際、なってしまいました(笑)