6月12日 弘兼憲史 放送後記
◆ゲスト:大塚文雄さんの回◆
何を隠そう私は“民謡大好き男”なんです。
中学生の頃、お小遣いでレコードをたくさん買って、
もちろん、エルヴィスとか、ビートルズとかポップスなんかも買ってたんですが
民謡のレコードもたくさん買いました。
好きなのは『おわせ節』『三階節』です。
(出身地の)山口県はあまり民謡がなくて、
(山口県の民謡)『男なら』も、自分では歌えるんですが、
きょうは歌いませんでした。
でも、プロの方にレッスンを受けさせていただいて
「なるほど、こう歌うんだ!」ということがわかりました。
ぜひもう一回、民謡に目を開いて
自分に、もうちょっと時間ができたら、やってみたいと思います。
■弘兼セレクション
◇最上川舟唄 / 大塚文雄
きょうは、山形県の民謡です。
意外と新しい曲で、昭和11年にNHKが
“最上川を下る”という番組を作るにあたって、
依頼されて作られた曲なんです。
当時、最上川独自の“舟唄”と呼べるものがなくて、
作詞家の方が“難所越え”の時の掛け声をもとに
新たに作った曲で、すごく名曲です。
◇越中おわら節 / 富山県民謡おわら保存会本部
“北陸の民謡の代表格”と呼ばれる
富山県八尾町の『越中おわら節』です。
“おわら風の盆”という、二百十日に台風を納める行事で
ここで流れる歌が『越中おわら節』です。
三味線と太鼓と、そして胡弓を弾くことで有名で、
今は(大勢の)観光客で、本当にすごい人なんです。