ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

5月22日 ゲスト:小沢昭一さん

過去の放送レポート(09年4月~)バックナンバー


テーマ『仕事は人のため、道楽は自分のため
         “小沢昭一ワールド”入門』
              
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 現在81才、俳優・エッセイスト・芸能研究家…
 多彩な肩書きをお持ちの小沢昭一さんをお招きしての2時間。
 言葉のチカラ×ラジオのチカラ
 『ことバリュー』
キャンペーン
として
 『ドコモ団塊倶楽部』がお送りする
 言葉の大切さ、ラジオの持つ力を掘り下げるシリーズ第2弾!
 
 そして・・・開局当時をご存じの小沢昭一さんが
 2010年の今、文化放送にまさかのラブコール?!

 
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演歌のはじまりは“演説歌”だった
 
かつて、社会に対するメッセージソングとして
多くの支持を得た“フォークソング”。
 
  一方で、悲恋や義理人情を歌う“演歌”もまた
  メッセージソングとしての役割を担った時代がありました。
 
明治時代、自由民権の思想を広めるために
若者が歌っていた『演説歌』が演歌の起源。
 
  世の中の変革期に新しい考え方を主張する歌が演歌のはじまりでした。
 
やがて、演歌、フォークは、いずれも
メッセージソングから“恋の唄”へと変貌を遂げて・・・
 
小沢 「演歌は“メッセージソング”もいいところで、
     のちに、男女の歌に変わってくるわけ。
     それと同じように、
     戦後のフォークソングも最初はメッセージソングで、
     それが、あとで恋の歌に変わっていくわけ。
     メッセージソングでスタートしても
     やがて“商売”にならなくなるから、
     “男女の歌”に変わっていく繰り返しがある…」

 
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中年御三家
 
永 六輔さん、野坂昭如さんとの“中年御三家”では
武道館のステージでも活躍された小沢昭一さん。
 
  この日は、かつての武道館コンサートでの小沢さんの雄姿を
  観客席から見ていた――という
  リスナーの方からのメッセージもご紹介。

紅白歌合戦への出場を打診されながらも
“三人で童謡を歌う”という依頼に
「三人それぞれ持ち歌がある」として固辞された
エピソードをご披露くださいました。
 
石川 「“中年御三家”って、かっこいいですね」
 
弘兼 「今から40年前…男盛りといえば男盛りですね。
     この頃、女性に一番もてましたのは誰でしたか?」

 
小沢 「誰ですかねぇ・・・俺だな(笑)」
 

 
  このパートの最後には小沢昭一さんの
  『俺たちおじさんには』をお聴きいただきましたが・・・
  弘兼さんは歌詞カードを見ながら
  「(自分も)全くこの通り」とうなずきながら聴き入っておりました。
 
弘兼 「もう、私も(9月で)63ですから」
小沢 「63なんかまだまだ。
     これからだよ。これから、これから」

 
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語り言葉の力
 
町から町へ・・・さまざまな土地を渡り歩きながら
“芸”を売りに生活の糧を得る人たち――。
 
  小沢昭一さんは全国を訪ね歩き、
  日本の語り芸を記録したレコード『日本の放浪芸』シリーズの制作で
  日本レコード大賞企画賞芸術選奨を受賞。
 
番組では『日本の放浪芸』シリーズから“バナナ屋さんの啖呵売”をご紹介!
 
  小沢さん曰く、露天商の啖呵売 特有の“勢い”
  『命がけの商売をして、切羽詰まったところから生まれた』とのこと。
 
 小沢
「ぼくらの仕事もおんなじで
 “ただ楽しんでやってる”
 “好きだから…”とか、限度があるのね。
  『なんとかこれで金儲けを!』
 という気持ちがあると
 力が出てくるんです」

 
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故 井上ひさしさん
 
今年4月に亡くなられた井上ひさしさんについて伺いました。
 
小沢 「お世話になった。
     “井上作品”だけをやって役者をやめようと思ったくらい
     耽溺した男なもんですから
     (悲報に接した時は)もちろんがっくりきました」

 
また、「遅筆には いじめられました」と語る小沢さん。
 
「こういう芝居か」と、脚本の本質を理解できるのは
公演初日の芝居を終えてから――ということもあったそうです。

小沢 「だいたい初日に(台本が)くるんです。
     いくらなんでも いじめられましたよね」

 
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「俺、この放送局好きだ!」
 
どのような話題、語り口でも“小沢昭一節”となり、
その、たたずまいに対して
石川真紀ぴょんは素直な気持ちで・・・
「たたずまいが上品でいらっしゃいます」と印象を語れば

小沢 「“上品”なんて言われたの初めてだよ。
     俺、この放送局好きだ(笑)」

  
また、「毎日通っていた」
文化放送の開局当時を振り返る小沢昭一さんは、
ラジオドラマの“登場人物が寝ているシーン”の収録の際、
スタジオに布団を敷いて、天井からマイクを吊るす――と、
演出にこだわりを見せるディレクターのエピソードをご紹介くださいました。
 
小沢 「『(リスナーには布団があるかどうか)わからないから!
     寝てるようにやるからいいって!』って言っても
     そういうのを一生懸命やるディレクターがいたり、
     いろいろ大変でしたよ」

 

 
  この、スタジオに布団を持ち込むエピソードに感銘を受けたのが弘兼さん。
  オフマイクでは
  「布団で圧迫されると、多少なりとも声が変わりますから、
  これはいいことですよ」
と感心していました。
 
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お送りした曲目

エル・クンバンチェロ / 坂本スミ子
  (弘兼セレクション)
青い背広で / 藤山一郎
  (弘兼セレクション)
俺たちおじさんには / 小沢昭一
 
ご同役 / 小沢昭一
 
チゴイネル・ワルゼン / ギトリス
  (RN・夢子さんが初めて買ったレコード)
夕日は落ちて / 松平晃、豆千代
  (小沢昭一さんが初めて買ったレコード)
ハーモニカ・ブルース / 小沢昭一
 
浅草の唄 / 小沢昭一
 
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小沢昭一さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

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