5月1日 富澤一誠さんの名言
■最近、大ヒット曲が生まれにくい理由は?
「ダウンロード」が流行ったことですね。
若い人はほとんど、ダウンロードをして、
CDを買わないですよね。
でも、大人たち――40代以上64歳まで――は、
4,282万人いるんです。
その人たちは、
携帯音楽プレーヤーの中に入れた
“目に見えない3000曲”よりも、
“見える”CDを買うんです。
そういう“CDを買う人たち”に対して、
レコード業界のほうが、
聴ける歌をちゃんと送り込んでこなかった――
ということがひとつあるんです。
だから、ビリー・バンバン、坂本冬美さんが歌った
「また君に恋してる」がハマれば、きちっといける。
「千の風になって」「吾亦紅」
「愛のままで…」もそうだし…。
CD(売上枚数)は昔みたいに
「100万」「200万」はいかないと思いますけど、
それは、あの当時が異常だったんです。
ただ、歌さえよければ、
確実に伝わっていくんじゃないかな、と思いますね。
弘兼 「(最近は、発売される)曲数が多くなりましたよね」
今は新曲を出したとしても、3か月間の勝負…、
ヘタすると1か月の勝負ですから。
そうすると、いい曲でも“じっくり”いけないんですね。
でも、大人の音楽・いい曲は
“じっくり“プロモーションしていくと
伝わっていくんです。
今回の「また君に恋してる」は
♪ また きみ に~・・・♪で
1オクターブ上がるんです。
(テレビ)CMは15秒ですから、ここにインパクトがあると
(視聴者が)“気になる”ということもあるんです。
弘兼 「1オクターブ完全に歌えないと、カラオケではヘンですね」
きれいに、どう上げるか、というところ(がコツ)ですね。
石川 「歌いこなすには、なかなか力量がいりますね」
■富澤一誠さんの好きな言葉
『努力し続けることが 既に才能!』
大学受験の時に、1週間の勉強のスケジュールを
自分で決めるんです。
決めたものに関しては、絶対、何があっても“こなす”。
受験というものは、受けてみないとわかりません。
とにかく、自分が「努力し続ける」
――ということが
すでに「才能」なんです。
自分の才能は何か?といわれたとき、
「努力し続けること」と、
自分を戒めてきてるんです。
■富澤一誠さんが初めて買ったレコード
歌手になりたい、と
思ったきっかけの曲
西郷輝彦さんの
「君だけを」です。
1964年2月に出て、
僕が中学3年生の時ですね。
当時、玉置 宏さんの「ロッテ 歌のアルバム」で
西郷さんを初めて見て
「これはすごい!」と、
すぐに買いに行きました。
当時300円でした。