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放送レポート

3月27日 ゲスト:中村征夫さん

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テーマ『中村征夫さんと一緒に考える 海の魅力・海の未来』
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「秋田県民はハタハタを食べて大きくなったようなもので、
 朝昼晩、ハタハタ」(中村)

(ハタハタは)子供のころはおかず、大人になるとお酒のおつまみに」(石川)

 ゲストには、石川真紀アナウンサーとは同郷
 秋田県出身の水中写真家、
 これまでの海に潜っての撮影時間は
 29,800時間にもおよぶという
 中村征夫[いくお]さんをお招きして、
 水中撮影のエピソード、海底の環境問題、
 ライフワークとされている東京湾について
 たっぷりとお話を伺いました。

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水中写真家・中村征夫のルーツ

秋田県から上京後、自然を求めて神奈川県の海を訪ねた中村征夫さんん。

  19歳の頃、海に親しむにつれて、その美しさや怖さ、
  そして生物の豊かさに魅了されていき、次第にに傾倒。

さらに、海で写真を撮っているグループと出会ったことで
それまで“カメラ・撮影”とは無縁だった中村征夫さんが
水中写真家の道へと進むことに。

中村泳げなくても(※)、足ひれ、シュノーケルがあれば問題ないんです」

  (※)驚くなかれ!中村征夫さんはカナヅチなのです!

◆ある時、海に潜ると、石を投げつけられる事件が?!

足ひれを使って潜り、
水面に上がった瞬間に「ピューッ!」と潮を出すことで
イルカと間違われ・・・

中村 「危ないから手を振ったら
     『イルカが手を振ってる?!』って(笑)
     おかに上がると、遠巻きに
     ジーっと“下から目線”で見るんです。あれはイヤでしたねぇ」

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水中写真の極意・海底の神秘

現在、東京ミッドタウン(六本木)
FUJIFILM SQUARE 1F ギャラリー「PHOTO IS」で開催中の
「海中散歩」写真展~中村征夫のお魚ワールド(4/7まで)をはじめとする
写真展の数々や写真集の発表など、さまざまなメディアを通じて
海の魅力と環境問題への提言を訴えている中村征夫さん。

  この日はスタジオにも写真集を準備。
  水中写真の数々を拝見して、思い浮んだ疑問にお答えいただきました。
 
●どうしたら、あれほど魚に接近した写真が撮れるの?

・10~20分じっと動かないでいると
 魚がだんだん慣れてきて、カメラのレンズに興味を持つ

・レンズに映った自分にかみつくことも

中村 「何もしないとわかって、
     今度は『なんだこのカメラ?』と
     レンズをのぞいてくるんです」

レンズにあたる わずか数ミリ手前まで
魚の方から近づいてくることもあるそうです。

●巨大な魚、サメは怖くない?

・恐怖を感じた経験は「ない」

・「サメ」は、泳ぐリズム・潜るリズムの乱れた動きを察知してエサと認識。
 魚の大群がきたとしても (逃げられることがわかっているため)
 突っ込んでいくことはなく、包囲しながら、弱っている魚を狙う。

・人間が(逃げようとして)乱れたリズムで泳ぐと狙われてしまう。

中村 「一定のリズムで泳ぐとか、じっとしていると
     あきらめて行っちゃいます。
     あわてて逃げたりすると“サメをおびき寄せることになって”
     逆に危ないですね」

●これまでに見た最も巨大な生物は?

「やっぱりクジラです」

・わずか5mの近離で見ると、(水中では)1.33倍で見えるため
 15mのクジラでも20m近い大きさに見え「も の す ご い 迫力 です」
 尻尾をひと振りしただけで、渦がまく。

弘兼 「巨大なもの大好きです。
     恐竜、クジラ・・・巨大な魚も、マグロとか見ると燃えますね!」


●中村征夫さんにも理解不能・・・海底の神秘

光の届かない闇の中に生息する魚の中には
色鮮やかな体色をもつ種類が豊富にいます。

中村 「魚はほとんど色盲ですから色は判別できないので、
     なんであの色が必要なのか・・・不思議ですね」

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30年来のライフワーク・東京湾

中村征夫さんが30年前に潜り始め、以後、ライフワークとされている東京湾
30年前は「相当ひどかった」という湾の汚染も
20年ほど前から、徐々によくなりつつあり“匂い”は全くなくなったのだとか。
(一方で“ヘドロ”の厚さは増していき、視界も悪いそうです)

弘兼 「釣った魚が食べられるようになった、というのはいいですね」

  「釣りも好き」という中村征夫さんが30年前に東京湾に潜り始めたきっかけこそ・・・
  「江戸前を食いたい!ただそれだけです」

  中村 「なぜ“東京湾”に取り組んでいるかというと・・・
       この海は絶対に残したい!
       こんな天然モノのおいしい魚はほかにはいない!
       と、漁師さんたちも自信を持って漁をやっているわけです」

弘兼 「天ぷらの種として、東京湾のアナゴはいいですよね」
中村 「こたえられないですよ!
     メバルを釣って友人に送ると『またちょうだい!』ってよく言われます」

◆30年撮影しながらも未完

季節や時間を問わず、年間100日以上は海に潜っている――という中村征夫さん。

「まだまだ撮りたい写真がいっぱいあって
“コレ”が撮れない限りは、写真集を出したくない――というのがあります。
30年やっていても、まだ未完なので…
未完で終わるのはイヤだなぁ、と焦ってます」

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中村征夫さんの写真展日程

「海中散歩」写真展~中村征夫のお魚ワールド

日程:2月27日(土)~4月7日(水)
会場:東京ミッドタウン FUJIFILM SQUARE 1F ギャラリー「PHOTO IS」


「世界一のサンゴ礁」~レディ・エリオット島~写真展

日程:4月29日(木)~5月5日(水)
会場:東急百貨店 渋谷本店催事場 7F

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お送りした曲目

ミスター・ロンリー / ボビー・ヴィントン
  (弘兼セレクション)
島人ぬ宝 / BEGIN
  (中村征夫さんのリクエスト)
木綿のハンカチーフ / 太田裕美
  (RN/えびフライさんが初めて買ったレコード)
セレソ・ローサ / ペレス・プラード楽団
  (弘兼セレクション)
エーゲ海の真珠 / ポール・モーリア
  (RN/タンポポさんのリクエスト)

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中村征夫さんの名言もお見逃しなく!

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