3月20日 弘兼憲史 放送後記
◆ゲスト:ねじめ正一さんの回◆
実は僕も、中学校の時は詩を作ることに興味がありまして、
自分でたくさん詩を書いたし、
高校時代に、当時僕の高校になかった「文芸部」を作って、
詩を中心に作品をたくさん書いたことがあります。
その時書いた詩は、ほとんどが、
萩原朔太郎 と シャルル・ボードレールの真似でした。
“不思議世界”みたいな詩を書いていて、
それが今の自分の仕事につながっているかどうかは、わかりませんけれども
少なくとも「言葉」というものに対する興味は昔からあったんです。
↑「言葉の力 × ラジオのチカラ」をテーマにした話題では
“ラジオはパーソナリティーの顔が見えない方がいい??”
というお話にもなりましたので、今週はイラストでご紹介
きょう、ねじめさんとお会いして、
ねじめさんは
いわゆる難しい詩というよりも、
直接心に響くような擬音とかを使われて、
谷川俊太郎さんにも共通するような楽しい詩で、
その作り方は「こうするんだ」とお教えいただいて、
たいへんためになったし、楽しかったです。
石川 「弘兼さんの詩が見てみたいです」
「文集」が残っていればいいんですけど、残さないタイプですから…。
石川 「新しく生み出されたものとか、
思い出された「詩」が世に出る時には、
番組でも発表してください」
(苦笑)
まぁ、難しいでしょうけど…。
ある意味のプロとなって、
ヘンな詩を出して「弘兼、大したことないな」と言われるのがイヤでね。
石川 「そんなことないですよ。秘かに待ってます」
(詩を好きになったきっかけは?)
国語が好きで、得意で、
本を読むのが好きで、詩を読むのも好きで、
詩を読んだときに、自分の中のDNAみたいなものが騒ぐんですよ。
僕はクリエイターになるべくしてなった人間だと思うけど、
モノを作るっていうことが大好きだったので、
書いてる自分が楽しかったですね。
■最近の気になる話題に対して・・・弘兼憲史さんの見解は??
【東京都青少年健全育成条例 改正案】は
都議会総務委員会で継続審議とすることが決まり、
今議会での成立は見送られることになりました。
・漫画の影響で、犯罪が起きると決めつけるのはいかがなものか?
・規制するとして、誰がどのような基準で規制するかが問題。
→・(改正案が実現すると)
規制されるべきものではない作品も規制を受ける可能性がある
・審査するメンバーによって基準が変わる可能性がある
少しでも規制を設けることがあったら
『表現の自由』が崩れるんじゃないかと反対しているんです。
結論としては、責任を持って、
そういう(青少年に悪影響を与えかねない)ものは
出さないようにします――
という形で決着したいというのが、我々の考えです。
基本的には(出版する側の)『自主規制』です。
(規制を受ければ)芸術活動そのものが立ち行かなくなります。
■弘兼セレクション
◇おもいでのアルバム / 芹洋子
卒園式でたいがいかかる曲があります。
(場内が)暗くなってスクリーンが出て
子供たちの写真がフラッシュバックする時に
たいがいこの曲が流れるんです。
(曲が)終わるとお母さん方はボロ泣きですね。
◇ホームラン教室 / 小柳徹
ねじめさんといえば“野球が好き”。
昭和34年から38年にかけてNHKで放送していた
ホームドラマの主題歌です。
(画像をクリックすると、いつも通り写真が表示されます)