12月19日 ゲスト:中嶋常幸さん
■テーマ:『元祖天才少年ゴルファーが
3度のスランプを乗り越え
55歳で辿り着いた“ニュー中嶋”の境地とは?』
ゲストは
ゴルフが大好き、弘兼憲史さん待望のゴルフ界からのお客様
日本プロゴルフ界の頂点に君臨し
長いスランプに見舞われながらも見事に復活!
1954年生まれ、現在55歳・中年の星!中嶋常幸さん。
86年、涙の全英オープンのこと
2000年代の若きスター・石川遼選手
そして、昨今 取りざたされている
ゴルフ観戦におけるマナー問題など
時間の許す限りたっぷりと
お話を伺いました。
そして、中嶋常幸さんの“好きな言葉”に込められた想いとは・・・?
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■初めて涙した全英オープン
「82年に初めて賞金王を獲得した年を最もスイングがよかった」
セベ・バレステロスから
“世界でトップ5に入るスイングの持ち主”と称賛されるほど
スイングに定評のあった中嶋常幸さんでしたが、
時代とともに進化する“道具を使いこなす”ために
時間を要したこと、
そして、年齢を重ねるにつれ
ベストスイングを“維持”することの難しさが相まって
合計三度の大きなスランプを経験します。
中嶋 「コーチをつけてフォームを改造すると
それが“改良”となって、効果が出てくるんですけど
それを自分の頭の中だけで考えて、
経験を頼りにしてやっていくと
改造が“改悪”になっていくんです。
それによって“スランプ”が長くなってしまうんです」
最終日最終組でグレッグ・ノーマンとラウンドした
1986年の全英オープンの話題になると・・・
中嶋 「悔しかったねぇ…。
勝てそうな雰囲気があったんだけどね」
1番ホールでのダブルボギーがつまづきの原因となり結果は8位に。
弘兼 「見てましたよ。ものすごく心が痛かった…」
大会は、初日~3日目まで強風にさらされていましたが
最終日は風が弱まり・・・
中嶋 「強風が体にしみ込んでいたんで
打つ方向が、極端に風を読むようになっちゃったんです。
どんどんどんどん置いていかれて、流れに乗れなかったですね」
「あの時、ゴルフをやっていて初めて泣きました」
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■マナー問題を語る
今年、男子プロプロゴルフツアーは約56万人の観客を動員。
石川真紀ぴょんは、日本オープン最終日、JTカップ最終日を観戦し
“プレーヤーとギャラリーの距離”の近さを目の当たりにして
あらためて『ゴルフ観戦のマナー』の大切さを痛感。
弘兼 「AON時代のギャラリーはゴルフを知ってる人が
ほとんどだと思うんですが
今は、半分以上、ゴルフを知らない方・・・
石川遼君目当てで、遼君の打ったボールを持ち上げたり
“もらっちゃおう”という感覚の人もいるんですよね」
昨今、話題となっているゴルフ観戦のマナーについて
中嶋常幸さんは
「そういう人たちも観戦の仕方を勉強していただければ問題ない」
とした上で、選手の立場で最も気になることとして
石川遼選手を追うテレビクルーが、いい撮影ポジションをとるために
ほかの選手のプレー中であっても動いてしまう点を指摘。
中嶋 「むしろ、大会を動かすスタッフの方が
問題を起こすことの方が多いです。
少なくとも“放送する側”はしっかりわかってほしいですね」
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■トッププロの実力
マスターズで優勝争いをする選手の基準の参考として
ご紹介いただいたのが次のプレー。
・200ヤード離れていて
畳2枚のスペースに、球の回転を適量に合わせて落とすことができる。
・100メートルくらいでは
ちょっと大きめの座布団に、回転を合わせて落とすことができる。
弘兼 「うわぁ~・・・
座布団は10メートル手前からでも乗らないです」
石川 「着地してから、コロコロって回転して
手前に戻ってきますよね?」
中嶋 「バックスピンですね。
弘兼さんもできますよ、たまに。
条件さえ合えば、だいたいかかるんです」
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■“志”が高い 石川遼選手
今年18才で賞金王を獲得した石川遼選手について伺いました。
◆石川遼選手のお父さんは最高のコーチ
個人的にいえば、父と子は最高の関係だと思います。
お父さんは、遼君が小さい頃から見ていますから。
遼のために、誰よりもスイングを研究しているんです。
遼君にとっては、父親は最高のコーチです。
ただ、これからはそうはいきません。
世界に出て行って、行動範囲が広がると
お父さんも“間に合わなくなる”んです。
それでも、精神的な支えになったり、
パターとかアプローチとかは
お父さんのアドバイスが有効に生きると思います。
◆失敗から、成功から学ぶ 学習能力
学習能力が素晴らしい!
マスターズで悔しい予選落ちをしましたが
その悔しさが生かされてるから『プレジデンツ・カップ』で
あれだけの活躍ができるようになった。
メジャー、世界中で学んだことをしっかりと形にできている。
世界中から学べたことが血となり肉となっている。
“失敗”だけじゃなく“成功”をさらにプラスにできるんです。
彼を見ていて『天才』だと思うし
『天才』とひとくくりでおさめられないほどの努力ができるんです。
※『プレジデンツ・カップ』は男子ゴルフの団体対抗戦。
石川遼選手は、史上最年少の18才で初出場。
世界選抜のメンバーとして
最終日10月11日には、アメリカ選抜のケニー・ペリー選手に
2アンド1で勝利するなど、3勝2敗の成績を収めました。
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ゴルフの話題では、真剣なご意見と的確な分析を
わかりやすくご紹介いただいた一方で
お孫さんの話題では
「メチャメチャ可愛くてどうにもならない」
と、優しいおじいちゃんの顔をのぞかせる中嶋常幸さん。
(お孫さんからは「ジッタン」と呼ばれているそうです)
また、この日は、長野県諏訪から東京・浜松町の文化放送へ早朝の移動。
その移動の都合から、放送直前の到着予定でしたが
新宿から乗車したタクシーの運転手さんが『ドコモ団塊倶楽部』リスナー!
運転手さんは、中嶋常幸さんのご出演をご存じで
「きょう、11時から弘兼さんの番組でしょ?」
と声をかけられる ひと幕をご紹介くださいました。
(運転手さん、ありがとうございます!)
中嶋 「電車の中も走ったんですけど、うまくいかなかったですね」
放送は、ジョークも交えての楽しい2時間となりました。
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■お送りした曲目
◇僕のコダクローム / ポール・サイモン
(弘兼セレクション)
◇愛はすべてを越えて / ルイ・アームストロング
(中嶋常幸さんのリクエスト/映画『女王陛下の007』挿入歌)
◇白い恋人達 / 桑田佳
(中嶋常幸さんのリクエスト)
◇ひなげしの花 / アグネス・チャン
(RN・小岩はかない さんが初めて買ったレコード)
◇愛のゆくえに ~fallin' love~ / アグネス・チャン
(弘兼セレクション)
◇マイ・ウェイ / フランク・シナトラ
(中嶋常幸さんのリクエスト)
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中嶋常幸さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。